読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

いつもが消えた日 お蔦さんの神楽坂日記 西條奈加著 東京創元社 2013年

 シリーズ二冊目。

 サッカー部の友人・森彰彦を通じて知り合った後輩・金森有斗は、将来有望なサッカー小僧。勉強がてら滝本望の家で晩御飯を食べて家に帰ると、家には誰もいなかった。しかもリビングには大量の血痕。
 両親と姉は何処へ行ってしまったのか、血痕が意味することは。混乱する目撃情報、有斗があえて気付かないふりをしていた家庭事情、多額の借金や両親の不仲、親戚との確執がマスコミなどによって暴かれて行く。
 望は暫くの間、有斗と一緒に暮らすことにする。サッカー部顧問の小野先生も協力して有斗を守ろうとするが、血痕が家族の誰のものではないと判った瞬間、マスコミだけではなくクラスメイト、クラブメイトまで有斗への対応が変わった。
 疑惑を抱きながら家族を信じる有斗。やがて、金森家の借金をまとめた行政書士・古谷や、有斗の父親の居場所を探る前科者・鹿渡部の存在が浮かび上がってくる。望の祖母・お蔦さんが事件の真相を推察する。過去の因縁も絡んだ金森家の事情とは。…


 シリーズ二冊目と言いながら、登場人物あまりはっきり覚えてなくてですね; さすがに、主人公の男の子と祖母のお蔦さんは大丈夫でしたけど。
 とにかくよく食べる有斗くん、それにあわせて美味しそうなご飯も目白押し。…これは前回もそうでしたね。生活費は大丈夫だったのかしら、と少々余計な心配をしてしまいました。
 リボルビング等、カードローンの知識も教えて貰える一冊。展開的にはちょっと都合がよすぎないかな~、とも思いつつ。でも、すらすら読めて楽しかったです。
 やっぱり美味しい食べ物に綺麗な着る物、ってのは惹きが強いわ(苦笑;)