読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ほうかご探偵隊 倉知淳著 講談社ミステリーランド 2004年

 「僕」は藤原高時、小学五年生。ある朝、学校に着くと僕のリーコーダーがばらばらにされて机の上に乗っていた。しかも三つのパーツの真ん中の部分が無くなっている。僕のいる五年三組ではこの間から妙なことが立て続けに起こっていた。まず教室の後ろに貼り出されていた棟方君の絵が無くなった。次いでクラスで世話していたニワトリが消え、さらに学級委員の神宮寺君が作った巨大招き猫型ハリボテ募金箱が見当たらなくなり、そして今回のたて笛の真ん中。僕は怪人二十面相ファンの龍之介くんと、女子学級委員の吉野明里、飼育係の成見沢めぐみと一緒に「不用物連続消失事件」真相究明に乗り出す。担任の山崎先生に質問し、ニワトリ小屋の様子を調べ、校外の文房具店のおばばからの文句を聞き、保健室の先生に校内の噂を聞いて、クラスメイトの相田豪史とその妹から目撃証言を得る。やがて、浮かび上がってきた真相とは。…

 先生だの妹ちゃんだのの話し方が的を射なくて多少イライラ。この証言内にヒントがあることは何となく判るから読み飛ばす訳にはいかないし、実際あったし(笑)。何回もあるどんでん返しには騙されました。「まだこんなに頁が残ってるのに解決する筈がない!」とか思いつつ…(笑)。
 あとがきであった「子供向け作品だからと言って、安易に子供を登場させるな」と言う作者の意見には、私も全面的に賛成します(笑)。