読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

キノの旅Ⅶ─the Beautiful World─ 時雨沢恵一著/黒星紅白イラスト メディアワークス電撃文庫 2003年

 「キノの旅」シリーズ七冊目。ネタばれあります、すみません;

『迷惑な国』‥動く国の話。行く手に国があっても侵犯して移動していく。キノもちゃっかり便乗す
       る。
『ある愛の国』‥ある国の王様が運命的な恋をして、駆け落ちの手助けを師匠とその相棒に頼む。
        …この駆け落ちの相手が読めちゃったからなぁ;
『川原にて』‥シズの乗っているバギーの話。
『冬の話』‥宗教上の理由からあらゆる病気や怪我の治療ができない国。キノはその国で仕事をしなが
      ら一冬を過ごす。それはもう助からない人の命を絶つこと。やがてやって来たもう一人の
      旅人は、安楽死を手助けしたため祖国を追われた医者だった。
      …珍しく救いのある話。ちょっとほっとしました。
『森の中のお茶会の話』‥森の中で自給自足で暮らす老夫婦に、お茶を誘われた師匠と相棒の話。
            …師匠、残虐な物は怖くないのに幽霊は怖かったのね;
『嘘つき達の国』‥革命の英雄が殺してしまった王女は、お忍びで出会い恋仲になった女性だった。以
         来、英雄は帰らない恋人を待つ。
         …これも珍しく「いい話」。でも、いつまでこの嘘続けるのかな。
『何かをするために』‥キノがまだキノと言う名に慣れない頃、師匠の元でパースエイダーの訓練をし
           ている頃の話。隣国に本当の「キノ」の家族がいると知り、息子を待つ母親に
           会いに行く。
           …それでもなー、こんな事を罪悪感感じてる女の子にさせる、ってのはなー;

 あとがきは最初の方に、カラーでありました。…一瞬、「今回のあとがきないの??」とか思っちゃったよ(笑)。