読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

さいごの戦い~ナルニア国物語7 C.S.ルイス作 瀬田貞二訳 岩波書店

 ネタばれあります、すみません。
 毛ザル「ヨコシマ」はある日、ライオンの毛皮を拾う。まぬけなロバ「トマドイ」にその毛皮を着せ、彼こそ偉大なる王・アスランだと名乗らせる。敵国カロールメンとも通じたヨコシマはいよいよ横暴をつのらせ、それが引き金となってナルニアは滅びて行く…。
 …ヨコシマは何が不満でああいう行動を起こしたのかなぁ。ただただ邪悪だから、と言う理由ではちょっと説得力に欠ける気がする。あの訳の分からなさ、私は「十二国記」の阿選を連想してしまいました。楽俊のモデルはリーピチープらしいしね♪ それにしても、「セントール」ってケンタウロスの英語読みだよね? 訳した当時はケンタウロスって馴染みのない言葉だったのかなぁ。映画ではどうするのかなぁ、ねぇ、戸○さん?(笑)
 小人たちが、誤解が解けたあとでも仲間にならなかったり、助けてもらっても「自分が見たいものしか見えてない」状態だったり、訓話めいたエピソード満載。女王にまでなったスーザンがナルニアのことをすっかり忘れてる辺りとか、まぁ徴候はあったとは言えやっぱり寂しい。今までのオールスターキャスト全員集合、あら懐かしいと思ってたら現実世界では列車事故が起こって全員死亡(!) ナルニアだってもう最後なのに、まぁ何と明るいラグナロク!!
 …しかしこれ、どう映画にするんだ? へたすると、本当に映像見せるだけの作品になっちまうぞ??
きっと見に行くとは思うけど、少々不安です;