読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

珈琲店タレーランの事件簿3 心を乱すブレンドは 岡崎琢磨著 宝島社 2014年

 シリーズ3作目。

 珈琲店タレーラン”の切間美星は、実力派バリスタが集結する関西バリスタ大会に出場した。5年前に始まったこの大会は、昨年、事情があって中止。復活した今年は前回出場者が多数、それぞれ得意分野を持っている。前回優勝者の黛冴子、石井春夫は派手なパフォーマンスで魅せるカクテル部門で特典を稼ぎ、苅田俊行はオールラウンダーだが飛び抜けた成績を残してはいない。山村あすかは初回から3回連続で王者に輝いた千家諒の弟子で、美星と丸底芳人が初出場者。
 競技が始まって間もなく、石井の選び抜かれたコーヒー豆に質の悪いコーヒー豆が混入される、という事件が起きた。悪くなる空気の中、前回大会が中止になった理由も見えてくる。どうやら前回も異物混入事件があったらしい。
 アオヤマに準備室の見張り、という役割が振られた後も、再び石井の塩が胃薬にすり替えられる、という事件が起きてしまった。今度はアオヤマが疑われ、美星は初代王者・千家諒を呼び出して前回の事情を聴く。
 さらに黛のミルクへの赤い液体の混入、準備室に仕掛けられていた盗聴器の発見。窓の外に捨てられていた塩の意味は、密室への侵入経路は。美星は真相を究明する。…


 今回は長編でしたね。憧れの大会が舞台なのに、繰り広げられる足の引っ張り合い。…う~ん、確かにあまり気持ちのいいもんじゃないなぁ(苦笑;)。主催者にしろ出場者にしろ、性格的に色々問題ある人多いって;
 真相には、多少無理がないかい、と思いつつ。アリが砂糖に気付いて持って行くのって、結構時間かかりますよ? 私小さい頃そういうのよくやってたから(笑)。
 でもやっぱり、密室って言うのはわくわくしますね。