読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

女子的生活 坂木司著 新潮社 2016年

 ネタばれ、ばりばりしてます、すみません;

 地方から東京へ出て来て、アパレルで働くみき。ルームシェアしていた友人は恋人ができて出て行ったばかり、そこに高校時代の同級生 後藤が転がり込んできた。できれば地元の人間とは距離を置きたいのに、だってみきはトランスジェンダー、女の子になって女の子とカップルになりたい人間、高校までとは容姿から何から全く変えて暮らしている。。
 合コンに人数合わせで参加して女の子をお持ち帰りしたり、鬱状態になった高校の同級生に「下に見る」扱いを受けたり。仕事で危うく(?)盗用になりかけたテキスタイルのフォローに走り、実の兄の言動に怯んだ過去を思い出し、年収が高いオトコ専門の合コンにつきあって、思わず暴かれた幼馴染との関係性にドン引きしたことも。
 そのたび色々誤解を受けたり心無いことを言われたりするけれど、いちいち傷ついてなんかいられない。そっちがその気なら、いつでも受けて立ってやる!               (帯文より一部引用しました)


 坂木さんの本は、出てすぐ読む、ということまではしてないので、何となくの印象なんですが。
 近年、作風変わったかしら?? 何だか物の見方が意地悪くなったような…。人物像をプロファイリングするにしても、どうも悪意から先に立っている表現なような…。
 と言う訳で、帯文にあるように「胸がスッとする、痛快ガールズストーリー!」とまでは、私には行きませんでした、すみません;
 面白いと思う箇所も多々あったんですけどね、セレクトショップの価値も初めて知りました。「正論って刃は、返す刀で「じゃあ前はどうなんだ?」って斬りつけてくる」って表現も、そうだね、って共感しましたし。
 複雑な味覚を一緒に楽しめない男子が多い、というのも分かるんですが、パクチーなんて駄目な人は遺伝子レベルで駄目なんだ、と聞いたことあるし、私自身で言うならご飯の友捨て難いし。いや、マナミさんの料理は本当、美味しそうでしたけどね(笑)。