1999年改版、短編集。
油小路の決闘
芹沢鴨の暗殺
長州の間者
鴨川銭取橋
虎徹
前髪の惣三郎
胡沙笛を吹く武士
三条磧乱刃
海仙寺党異聞
槍は宝蔵院流
弥兵衛奮迅
四斤山砲
司馬遼太郎作品を読むのは初めてです。どれか読んどいた方がいいんだろうなぁ、でもどれも長いんだよなぁ、と思ってたら書架でこの本を目にしました。おお、一冊で済むじゃん、と思って借りてみたら短編集でびっくり。…つまり、その程度の知識しかないということで(苦笑;)。
これ、ある程度の新選組の知識がないと読み難いだろうなぁ。私は、というと知識の入手先は大河ドラマ『新選組!』がほとんどなので、ですから登場人物はほとんどあのキャストで浮かびました。土方歳三は山本耕史さん、伊藤甲子太郎は谷原章介さん、山崎烝は桂吉弥さん、てな感じで。
さて、どこまで史実なのか。司馬遼太郎は「こっちの方が面白い」ってんで結構自分で作り出しちゃったり捻じ曲げたりをする人だった、と聞いているので(笑)。知らない人物ばかりで(いや、だから元々の知識がないんですってば)面白くはあったんですが。
近藤勇の人物像が、どうもおべっかに弱い軽率な人に見えてですね; その分、おおらかで人がいい、って側面もあるんでしょうが、どうもついて行く気にはなれませんでしたねぇ。
「京おんなは好いても惚れない」って表現が何回か出て来て、成程、と思ったり。なかなか健気な女性は出て来ませんでしたね、さすが京おんな、と妙な所で感心しました。
芹沢鴨の暗殺
長州の間者
深町新作は弁財天女へのお参りを切っ掛けに、おそのと知り合った。その姉を通じて新選組に、長州の間者として入隊する。自分の他にも間者はいるらしかったが、新作はそれが誰かは知らない。ある日、新作は土方から、間者を斬るように言われる。
池田谷異聞鴨川銭取橋
虎徹
前髪の惣三郎
胡沙笛を吹く武士
三条磧乱刃
海仙寺党異聞
長坂小十郎は、同じ甲州出身の浪人中倉主膳を斬るよう言われた。中倉は女を巡る争いで、士道不覚悟を言い渡されたのだ。元々医者志望だったのが居合を修めていたばかりに、長坂は中倉の恋敵を探索し、結果水戸藩の藩士と渡り合うことになる。
沖田総司の恋槍は宝蔵院流
弥兵衛奮迅
四斤山砲
永倉新八を訪ねて、出羽浪人大林兵庫と名乗る男が現れた。永倉に覚えはないが、道場での師匠だったという。生半可な知識で近藤に気に入られ、砲術師範にのし上がる。大林に格下に扱われた古参の阿部十郎は、伊藤甲子太郎について脱退、後々薩摩藩に渡る。
菊一文字司馬遼太郎作品を読むのは初めてです。どれか読んどいた方がいいんだろうなぁ、でもどれも長いんだよなぁ、と思ってたら書架でこの本を目にしました。おお、一冊で済むじゃん、と思って借りてみたら短編集でびっくり。…つまり、その程度の知識しかないということで(苦笑;)。
これ、ある程度の新選組の知識がないと読み難いだろうなぁ。私は、というと知識の入手先は大河ドラマ『新選組!』がほとんどなので、ですから登場人物はほとんどあのキャストで浮かびました。土方歳三は山本耕史さん、伊藤甲子太郎は谷原章介さん、山崎烝は桂吉弥さん、てな感じで。
さて、どこまで史実なのか。司馬遼太郎は「こっちの方が面白い」ってんで結構自分で作り出しちゃったり捻じ曲げたりをする人だった、と聞いているので(笑)。知らない人物ばかりで(いや、だから元々の知識がないんですってば)面白くはあったんですが。
近藤勇の人物像が、どうもおべっかに弱い軽率な人に見えてですね; その分、おおらかで人がいい、って側面もあるんでしょうが、どうもついて行く気にはなれませんでしたねぇ。
「京おんなは好いても惚れない」って表現が何回か出て来て、成程、と思ったり。なかなか健気な女性は出て来ませんでしたね、さすが京おんな、と妙な所で感心しました。