読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

六花の勇者 4 山形石雄著/宮城イラスト 集英社スーパーダッシュ文庫 2013年

 シリーズ4作目。
 ネタばれあります、すみません;

 「七人目」の脅威がいまだ残る六花の勇者たちは、ドズーの話から、テグネウの策略の一端を知る。
 「黒の徒花(あだばな)」とよばれる聖具が、「七人目」に関する重大な手掛かりであるというのだ。
アドレットはその聖具が造られた神殿へ向かい、正体を暴くことを決める。
  一方、テグネウは六花の勇者を阻止するため、人間を兵器に作り替えた『屍兵(かばねへい)』を動員する。
 『屍兵』の中にはアドレットの故郷の人間も 含まれていることを知ったロロニアが 『屍兵』を救う方法はないか、と言い出した。果たして、屍兵の中にはアドレットの幼馴染ライナがいた。彼はまだ屍兵になる前にニオ・グラスタと出会っていた。ニオはテグネウに騙され、「黒の徒花」を作らされた修道女。テグネウに引き合わされた一輪の聖者、もうミイラ状態になっていて、それでも生きていた彼女から死の運命をはねのける力を奪い、その加護を悔恨の情報と共にライナに分け与える。
 六花の勇者に自分が持つ情報を伝えなければならない。だがロロニア以外の勇者は、屍兵をもう助からないものとして排除の対象としか考えていない。ロロニアの屍兵を救いたい、という思いは他の六人の行動を邪魔し、険悪な状態に。
 自分の意思で動くこともままならないライナ、屍兵を操る凶魔 凶具の九番を勇者たちが倒す前に、ライナは自分の意思を伝えられるのか。彼の持つ「黒の徒花」の特徴は、フレミーと酷似していた。…
                                  (前半、裏表紙の紹介文を引用しました)


 シリーズ途中だった作品を読んでみようキャンペーン第二弾。
 今までとはちょっと毛色が違う感じの4作目。今までのどんでん返しがあるパターンではなく、いや、多少はあるんだけど、メインは「間に合うか」「出会えるのか」って感じのハラハラでした。で、これが、出会えるんだろうと思ってはいるんですが、どきどきするんですよ。ページを捲る手が止まらない。
 血液の聖者ロロニアが、寄生体にその正体を分析するために噛み付くとか、よくやる気になるよなぁ、思いつくよなぁ、としみじみ思いました。
 さて、このシリーズはあと二冊。次巻に続きます。