ネタばれあります、すみません;
海辺の民宿に季節はずれのお客さんが運んできたのは――二泊三日の素敵な奇跡!
ようこそ、わが愛しのグランオテルへ!
東京から特急列車でわずか一時間二十分、青い海と月色の砂浜が美しい南房総・月ヶ浦。この町で生まれ育った私、藤平夏海は十七歳の高校二年、民宿「房総グランオテル」の看板娘だ。相棒は、すさまじい美少女なのに中身がアホすぎる従姉妹のハルカ。私たちの楽しみは、オフシーズンにしかできない客室でのお泊まり会だった。明日は休校、空室ありの絶好のチャンス! のはずだったのに、今日のお客さんたちはどこか様子がおかしくて……。
海辺の民宿を舞台にとびっきりの奇跡が起きる、最高にキュートな物語。 (出版社HPより)
藤平夏海は高校二年生、「房総グランオテル」と名前だけ立派な民宿の看板娘で地元月ヶ浦をワイキキより絶対上、と思っている。オフシーズン、平日の今日の宿泊客は三人。
生活に疲れた感じのOL佐藤舞衣子さん(夏海一家は自殺を疑っているが、パワハラな上司のいる職場に疲れ切っているだけ)、大きなカメラバッグを抱えた田中達郎さん(夏海にプロカメラマンだと名乗ったが実はただの撮り鉄。偶然写り込んだ美少女に一目惚れして、彼女を探すため月ヶ浦を訪れた)、派手な格好をしたおじさん菅沼欣二さん(一発で消えてしまったミュージシャン。自作の曲と同じ名前のこの民宿で、自殺するためにやって来た)。
夕べ遅くまでギターをかき鳴らして歌っていた菅沼に対するクレーム対処として、離れた部屋に移って貰った二日目、菅沼は前室の金庫にとんでもない忘れ物をしていることに気付く。売れていた頃に勢いで手に入れてしまったマカロフPM、自殺の手段として持ってきたもの。今夜はその部屋に夏海とその従姉妹のハルカが泊まると聞いて、何とか奪還しようと田中を巻き込む。その行動を怪しむ佐藤も部屋に押し掛け、さて拳銃の行方は…?
生活に疲れた感じのOL佐藤舞衣子さん(夏海一家は自殺を疑っているが、パワハラな上司のいる職場に疲れ切っているだけ)、大きなカメラバッグを抱えた田中達郎さん(夏海にプロカメラマンだと名乗ったが実はただの撮り鉄。偶然写り込んだ美少女に一目惚れして、彼女を探すため月ヶ浦を訪れた)、派手な格好をしたおじさん菅沼欣二さん(一発で消えてしまったミュージシャン。自作の曲と同じ名前のこの民宿で、自殺するためにやって来た)。
夕べ遅くまでギターをかき鳴らして歌っていた菅沼に対するクレーム対処として、離れた部屋に移って貰った二日目、菅沼は前室の金庫にとんでもない忘れ物をしていることに気付く。売れていた頃に勢いで手に入れてしまったマカロフPM、自殺の手段として持ってきたもの。今夜はその部屋に夏海とその従姉妹のハルカが泊まると聞いて、何とか奪還しようと田中を巻き込む。その行動を怪しむ佐藤も部屋に押し掛け、さて拳銃の行方は…?
個人的に、屈託の取れた佐藤さんの豹変ぶりにへぇ、と思いました。何か別人のよう、元々、十分優秀な人だったんですね~。
明るく楽しく読み易く、肩の凝らない一冊でした。
明るく楽しく読み易く、肩の凝らない一冊でした。