雪哉は「山内」のエリート武官を養成する全寮制の学校「勁草院」に入学、若宮を守る新たな仲間を得ていく。
大らかな気質の茂丸は雪哉と同室。顔なじみの少年の村が猿に襲われたことから、危機感を抱いて勁草院への入学を決意する。
明留は西家の当主の息子、つまり真赭の薄の弟。ばりばりの若宮派で、自身が宮烏であることに誇りを持つ。時には鼻持ちならないほど。一時、若宮の傍仕えをしていたが、若宮の勧めにより勁草院に入って来た。
文武両道の千早、愛想はなく同輩と慣れ合うつもりはないらしい。先輩である南家の公近に弱みを握られている様子。宮烏を憎んでいるさまが伺える。
金烏に忠誠を誓う武官を育てる筈の勁草院でさえ、教官まで含めて若宮派と兄宮派に分かれて対立している。折しも若宮の即位が延期となった。原因は若宮が金烏であるという決定的な証拠に欠けるということ、どうやら前の『真の金烏』が禁門の向こうへ行ったまま行方不明、生死不明であることが関係しているらしい。
いよいよ雪哉卒業試験の日、再び猿が現れて後輩を連れ去ってしまった。雪哉たちは若宮と共に、猿を追って隧道の中に入る。…
大らかな気質の茂丸は雪哉と同室。顔なじみの少年の村が猿に襲われたことから、危機感を抱いて勁草院への入学を決意する。
明留は西家の当主の息子、つまり真赭の薄の弟。ばりばりの若宮派で、自身が宮烏であることに誇りを持つ。時には鼻持ちならないほど。一時、若宮の傍仕えをしていたが、若宮の勧めにより勁草院に入って来た。
文武両道の千早、愛想はなく同輩と慣れ合うつもりはないらしい。先輩である南家の公近に弱みを握られている様子。宮烏を憎んでいるさまが伺える。
金烏に忠誠を誓う武官を育てる筈の勁草院でさえ、教官まで含めて若宮派と兄宮派に分かれて対立している。折しも若宮の即位が延期となった。原因は若宮が金烏であるという決定的な証拠に欠けるということ、どうやら前の『真の金烏』が禁門の向こうへ行ったまま行方不明、生死不明であることが関係しているらしい。
いよいよ雪哉卒業試験の日、再び猿が現れて後輩を連れ去ってしまった。雪哉たちは若宮と共に、猿を追って隧道の中に入る。…
雪哉の桁外れな頭脳明晰っぷりが描かれた一編。でも何だろう、雪哉の好感度は下がっていくぞ(苦笑;)。若宮自身が揺らいでいく自分への価値を、雪哉が何の躊躇いもなく肯定していく様子(合理的に、しかも天然で)はとてもらしくてかっこよかったですけど。
学校の描写に終始するのかと思いきや、最後で本筋が進みました。役者もそろった感じです。
次巻に続きます。…でもなかなか回って来そうにないなぁ;
学校の描写に終始するのかと思いきや、最後で本筋が進みました。役者もそろった感じです。
次巻に続きます。…でもなかなか回って来そうにないなぁ;