読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

そして花嫁は恋を知る 黄金の都の癒し姫 小田菜摘著 集英社コバルト文庫 2008年

 ネタばれになってるかも、すみません;

 突然の結婚を言い渡された、ブラーナ帝国の皇女エイレーネ。相手は隣国ファスティマの若き王アルファディルだという。十五歳にもなれば覚悟はしていた政略結婚だが、まさか言葉も宗教も違う国だとは。唯一の理解者・修道士のフォスカスも亡くし、エイレーネは海を渡る。生みの親の踊り子・ゾエには他人行儀にふるまわれ、義母である皇后から虐められるような、そして腹違いの優秀で美しい姉、皇太子であるグラケィアに圧倒されるような日々から逃れるように。
 第一印象はあまりよくなかったアルファディル王子だったが、その柔軟な考え方や思いがけない優しさに触れ、母親が異教徒であるというコンプレックスを偶然目にして、エイレーネは王子に自分と同じような心の傷があることを知る。
 矢先、皇帝アレクシオスが事故で死亡。急ぎ故郷に帰ったエイレーネの目の前で、皇后はゾエを処刑しようとする。だがゾエは皇后の過去の罪を指摘し、皇女二人の出生の秘密を暴露して自殺した。皇后は今度はエイレーネにグラケィア暗殺を持ち掛け、エイレーネは巻き込まれるまま皇帝暗殺謀略の罪で監禁されてしまう。
 グラケイアに命を狙われることになったエイレーネ。エイレーネはファスティマに伝書鳩を飛ばす。…


 先日読んだ『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』で紹介されていた一作。『姫嫁』ジャンルの先駆けにもなった作品とかで、成程、面白かったです。
 連想したのは昔ながらの王道少女漫画。誰からも顧みられなかった少女がその存在価値を認められ、愛し愛されることで自信を持ち、成長していく。華やかなドレスや宝石、継子いじめのオプション付。『りぼん』や、いや、『プリンセス』の方が傾向としてありそうだな。でも需要があるからこそ描かれる訳ですから。
 それにしてもあんなに大きな赤瑪瑙のペンダント、重いだろうなぁ(笑)。