遡ること実に百五十年。
家光以来絶えて久しかった男性の将軍として誕生した、第十一代将軍・徳川家斉。
だが実勢を握り権勢を振るうのは、田沼意次を失脚させた、実母・徳川治済だった──。
江戸城内から一掃された蘭学研究者たち。
だが、市井にあっても黒木良順と青海伊兵衛は、田沼の、青沼の、そして平賀源内の赤面疱瘡に立ち向かう想いを、その胸に、しかと受け継いでいた…!!
家光以来絶えて久しかった男性の将軍として誕生した、第十一代将軍・徳川家斉。
だが実勢を握り権勢を振るうのは、田沼意次を失脚させた、実母・徳川治済だった──。
江戸城内から一掃された蘭学研究者たち。
だが、市井にあっても黒木良順と青海伊兵衛は、田沼の、青沼の、そして平賀源内の赤面疱瘡に立ち向かう想いを、その胸に、しかと受け継いでいた…!!
医療編、衝撃の結末!
田沼意次、青沼、平賀源内、黒木、伊兵衛、そして十一代将軍・家斉…。連綿と受け継がれた赤面疱瘡撲滅への強い意志。その想いが辿り着いた場所は──。
そして、新しい時代が始まる───!
家斉が推奨する赤面疱瘡の種痘接種への、一番の障害も治済。家斉は極秘に市井に降りた蘭方医たちと連絡を取って計画を進め、初めは猜疑心たっぷりだった蘭方医たちも、自らの子供を実験台にして医療方法の確立に努める。
一方、子供を殺された御台や側室は、治済暗殺を謀る。
田沼意次、青沼、平賀源内、黒木、伊兵衛、そして十一代将軍・家斉…。連綿と受け継がれた赤面疱瘡撲滅への強い意志。その想いが辿り着いた場所は──。
そして、新しい時代が始まる───!
(内容紹介文より)
治済の狂気が何とも恐ろしい11・12巻。退屈しのぎに贅沢を楽しみ、孫を間引きする。家斉が推奨する赤面疱瘡の種痘接種への、一番の障害も治済。家斉は極秘に市井に降りた蘭方医たちと連絡を取って計画を進め、初めは猜疑心たっぷりだった蘭方医たちも、自らの子供を実験台にして医療方法の確立に努める。
一方、子供を殺された御台や側室は、治済暗殺を謀る。
蘭方医黒木たちが辿る道筋の先に、見え隠れする青沼や平賀の後ろ姿。もっと生きていれば、と思いますが、でも決して無駄ではなく、後進に繋がっているのが切なくも嬉しい。
無能を演じた家斉、御台の裏切りも、「自分が情けなかったからだ」と自覚していたからに違いなく、でもそれでも彼女を心から信じることはできなかった寂しさ。
12巻のラストは黒船来航、男女数はほぼ同じになったものの、十二代将軍は女性になるようです。
次巻に続きます。
無能を演じた家斉、御台の裏切りも、「自分が情けなかったからだ」と自覚していたからに違いなく、でもそれでも彼女を心から信じることはできなかった寂しさ。
12巻のラストは黒船来航、男女数はほぼ同じになったものの、十二代将軍は女性になるようです。
次巻に続きます。