読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

囮物語(オトリモノガタリ) 西尾維新著 講談社BOX 2011年

 10月末から、千石撫子の物語。
 ネタばれあります、すみません;

 10月31日、登校時に忍野扇と出会って会話した後。千石撫子は周りに白い蛇を見るようになった。
 蛇はクチナワと名乗り、自分は北白蛇神社の記憶であり、自分の身体――「ご神体」を探してほしい、という。夜中、ご神体探しを始めた撫子。そんな彼女を阿良々木暦は心配し、自分の家に招いた。そして、クチナワは気付く。阿良々木家にご神体があることに。
 エロ本の間に隠されたお札を見つける撫子。阿良々木暦は撫子に、それを手放すよう説得するが、撫子はとうとうそれを呑み込んでしまう。そして、撫子は怪異になった。阿良々木暦忍野忍も敵わないほどの。
 瀕死の二人を目の前に、撫子に電話がかかってくる。相手は戦場ヶ原ひたぎ、彼女は撫子に、自分も含めた三人を殺すのは半年待ってくれ、と提案した。揃って卒業したいから、と。…

 
 え、ここで終わるの??
 ただただ可愛かった千石撫子の可愛さが暴かれる話。…うん、「可愛くておとなしい」にしては、暦お兄ちゃんをあからさまに誘惑してるような描写があって、そこは確かに不思議だったんだよ。これ多分、アニメが西尾さんの創作意欲を刺激したんだろうなぁ。
 忍の解説によると『天然で可愛い』は「魔性」と言い換えられるそうで。…今の私には「魔性」と聞くと連想するものがありまして。ええ、「男を惑わす魔性のカツ丼」(@「ユーリ!!! on ICE』)ですね。…そうか、勇利「天然で可愛い」のか…!(苦笑;)
 さて、半年後も阿良々木暦が無事なのは前回の話で分かっているので、いかに撫子ちゃんを鎮めたのかですね。
 次巻に続きます。