読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

小さなバイキング ルーネル・ハンソン作/大塚勇三訳 学習研究社 1967年

 スウェーデンでの出版は1963年。
 …でもこれ、ドイツ語版からの翻訳なのかな?

 千年ほど昔、スカンジナビア半島の海岸に、バイキングと呼ばれる勇ましい海洋民族がいました。その一族――フラーケ族の族長ハルバルの息子ビッケは、大変な臆病者。オオカミに追われても、木に登ってやり過ごすのが最善策。ハルバルはそんなビッケが歯がゆくて仕方ありませんが、奥さんのイルバに命じられた、ビッケとの石運び競争に負けてしまします。ビッケは即席の石投げ機を作ってみせたのです。
 次の航海に、ビッケは連れて行ってもらえることになりました。でも考えなく突撃していくハルバルたちのやり方に、落とし穴にはまったり、他の種族のバイキングに追われたり、フランク人の城に不用意に攻め込んで捕まったり。ビッケはその度、持ち込んだノコギリエイを使ったり、帆に火を放ったり、料理場に雇われて道化師と友達になったり。
 デンマークの税金とりを誤魔化して、ビッケたちは故郷に帰ります。ノコギリエイと交換した宝物を山と積んで。…

 『古書カフェすみれ屋~』で紹介されていて、読んでみたくなった作品。小さい頃このアニメは好きで見ていましたっけ、オープニングもエンディングも歌えるもんなぁ。細かいエピソードは覚えていませんが、でもかすかに「こんなお話あった気がする」という記憶はありましたね。ということは、結構原作に忠実だったんだなぁ。
 面白かったです。続編もあるみたいなので、機会があったら読んでみよう。