読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

傾物語(カブキモノガタリ) 西尾維新著 講談社BOX 2010年

 『物語』シリーズ、8冊目。
 ネタばれあります、すみません;

 8月20日、夏休み最後の日。受験勉強はしていたのに夏休みの宿題はしていなかった阿良々木暦、そんな彼に忍野忍は「過去に戻る」提案をする。北白蛇神社のエネルギーを使えば忍にとっては至極簡単な事とのこと、思わずゲーム感覚で賛同する暦。だが実際、着いたのは11年前の5月13日、おそらく八九寺真宵が交通事故に遭う前日だった。
 彼女が彷徨い続ける未来を変えることができるかもしれない、会いたがっていた母親にあわせてやることができるかもしれない。暦と忍はそれを実行に移し、意気揚々と現代に帰った。だが。その未来は、町中が廃墟と化しゾンビがうろつきまわる世界だった。
 八九寺真宵を助けただけで、こんなにも未来が変わるものか? 訳が分からないながら状況を整理した結果、忍は「これは自分のせいだ」と言い出す。この世界の忍が、この世界を滅ぼしたらしいと。
 救難信号のつもりで上げた花火はゾンビを招き、一緒にこの世界の真宵に出会わせてくれた。生きて暦より年上になった真宵を。彼女は暦に、忍野メメからの手紙を言付かっていた。全てを見透かしたような忍野メメの手紙、彼は暦と忍に、この世界のキスショットを「止めてくれ」と頼んでいた。…

 
 7月からアニメがまた始まるそうで、そしたらそれまでの補完をしておいた方がいいのかな、というので手に取った一冊。いや私、6月中に『終物語』まで読むのか??
 あちこちへ寄り道する語り口は相変わらず、シティ・ハンターやドラゴンボールZにまで言及してましたね。「翼が語る方が評判がよかった」等、メタな展開も相変わらず。
 今回は何故だかタイムパラドックスもので、個人的には大好物なシチュエーションだったんですが、でもそういうSF的な印象よりも、暦と忍の絆の在り方が強く残りました。暦、優しいなぁ。確かにこりゃもてる筈だよなぁ。
 話はこのまま次の『花物語』へ続くそうで。さて、どうしようかなぁ。
 それにしても。何故ライスシャワーがゾンビに効くんだ…?(ゾンビ芸人さん達に教えてあげないと・笑)