読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

狼と香辛料ⅩⅧ Spring Log  支倉凍砂著/文倉十イラスト  メディアワークス電撃文庫  2016年

 『狼と香辛料』その後の物語。

 旅の余白
ニョッヒラにて、温泉宿を開業して十余年。今まで宿を手伝ってくれていたコルは、本来の目標 聖職者になるべく家を出て、そしてホロとロレンスの娘ミューリも後を追いかけて行ってしまった。そしてロレンスの宿にミューリの幼馴染カームが訪ねて来る。ロレンスにミューリとの結婚の許しを得ようとするカームの姿を見て、ロレンスは春と秋、閑散期の催し物を思い付く。

 黄金色の記憶
ニョッヒラの宿を転々と移動する老人がいる。古い宿から順々に泊まり歩いて、とうとうロレンスたちの宿に来た。不愛想だが金払いはいい、毎日山を出歩く謎に満ちた行動。老人の目的は何なのか、新参者らしい熱心さで、ロレンスは謎を解き明かし、老人の望みを叶えようとする。

 狼と泥まみれの送り狼
温泉郷ニョッヒラへ物資を調達してくれる町スヴェルネルへ、ロレンスとホロは降りてきた。目的は冬の間村に貯まった貨幣を持って行くこと、スヴェルネルの祭りにニョッヒラを代表して参加すること、そしてニョッヒラの近くにできるという新しい温泉街の情報を得ること。
果たして、廃墟となった修道院を温泉街にすべく掘り返そうとしていたのは、安住の地を求めたホロの眷属の者だった。人間よりずっと長い寿命を抱えたホロのため、協力した方がいいと冷静に考えるロレンス。だが、その地から銀が採掘されたことにより、事態はよりややこしくなる。欲深い人間の目を銀から逸らせるためにはどうすればいいのか、ロレンスは一計を思い付く。

 羊皮紙と悪戯書き
お転婆に育ったロレンスとホロの娘、ミューリと彼女を諫める役に回るコル。どうもミューリはコルを慕っているらしい。…


 図書館の新刊一覧に載っていてびっくりしました。…え、終わったんじゃなかったっけ?? あんなに綺麗に大団円を迎えてたのになぁ、でも思わず予約を入れてしまいました。
 相変わらずホロは食いしん坊でロレンスといちゃいちゃしています。ああ、そうだね、こんな雰囲気だったよね、思い出しながらも、詳しいエピソードをすっかり忘れている自分が情けない;
 危機に際しロレンスが知恵を絞って円満解決策を模索する、という構図は相変わらず。特に『狼と泥まみれの送り狼』の爽快感は、そうだったこんな感じだった、と懐かしかったです。
 で、どうやらホロとロレンスの娘を主人公として続編が始まる様子。…それは、どうなんだろうなぁ。そういうのはあまり好きではないんだけど、でも多分読んじゃうなぁ。