読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

アニメ『昭和元禄落語心中―助六再び篇』見ました。

 何だよ、みんな八雲師匠大好きじゃん。あんなに偏屈で後ろ向きな人なのに、愛されまくりじゃん。

 原作は読まずにアニメを楽しんで見ていました。ですから、信之助が八雲の子供らしい、と言う展開には本気で驚きました。え、八雲師匠、小夏に手を出してたの?? 八雲の性格的にそれ無理じゃないのかな、とも思いつつ。小夏が誘惑して八雲が応えた、ってことでしょうか。

 『助六再び篇』、面白かったです。見事だな、としみじみ思ったのは演目の選び方。助六の最後のフィルムを見た後での『芝浜』、『立ちぎれ線香』でみよ吉を呼び出した後の『死神』、そこで助六と再会していよいよの旅立ちがいかにも『地獄八景亡者の戯れ』を模していて、八雲が最後に信之助に見せたのが以前リクエストされたのにやらなかった『寿限無』。
 その演目を選んだことがそのまま伏線の回収や次の展開に繋がる構成にわくわくしました。助六は八雲襲名公演で、師匠との出会いの演目『死神』を。最後には師匠呼び出してるし(笑)。ラストは自分らしく夢オチに変えてましたね。

 プレッシャーに押しつぶされそうな信之助(菊比古)を励ます助六(八雲)の姿は、菊比古だった頃の八雲を力付ける助六に重なるよう。変化しながらも受け継がれていく重みと安心感、さすが伝統芸。

 本当、毎回楽しみにしていました。それにしても、製作大変だっただろうなぁ。