読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

三人の大叔母と幽霊屋敷 堀川アサコ著 文春文庫 2016年

 こよみ村シリーズ三作目。

第一話 混戦、収穫祭
 こよみ村中学校では文化祭のことを収穫祭と呼ぶ。「収穫祭の間に生徒が一人いなくなる」と書かれた貼り紙が、数回にわたって何者かに貼りだされた。折しも三年生の皆川麗華が、クラスの女王の座から陥落する、という事件が起きる。湯木奈央には、この村に伝わる民話 おフユと登志の話に重なって見えて仕方がない。やがて収穫祭当日、郵便局で起こった強盗融解騒動に麗華が巻き込まれ、奈央とボーイフレンドの溝江麒麟も関わることに。

第二話 予言暦盗難事件
 予言暦の巫女 藍子が死んだ。藍子は予言暦が読めたただ一人の巫女、死ぬ間際まで大学ノートに予言暦の内容を書き写していたらしい。遺品のノートは、村長である湯木家に引き取られた。金庫に大切にしまっていたのに、ある日、ノートが無くなっていた。
 誰に盗まれたのか、容疑者は村人全員。その中でもバイパス道路推進派の福村と保守派の神田、その娘と子供で恋人同士の七瀬と豊、村長選挙で奈央の父に敗れた十文字と、息子の司法試験の結果が知りたい江藤令子が特に怪しい。奈央と麒麟は、犯人確定と予言書の奪還のため、当日のアリバイを調べに走る。

第三話 三人の大叔母と幽霊屋敷
 遺産問題がごたついて、湯木家に大叔母の繁子が出戻ってきた。繁子は奈央の両親と反りが合わず、結果繁子の妹の竹子、花子も巻き込んで大抗争に。大叔母三人は奈央の家を出て、滑坂にある幽霊屋敷と評判の洋館に住み始めた。だが花子だけは浮かない様子、どうやらこの家に不吉な記憶があるらしい。丁度その頃、この洋館を木村留綺と名乗る女性が訪れてきた。何か事情を抱えているらしい瑠綺に、奈央は不審を抱く。…


 シリーズ三作目といいながら、前の内容を結構忘れておりまして(←またかよ:;)。いやでも、ちゃんとダイジェストで以前のエピソードを振り返ってくれてるのであまり支障はないのですが、それでもそんな説明を受けても思い出せない箇所があったり;(←だめじゃん、私;) そもそも、奈央と麒麟って彼女彼氏の関係だったっけ、って所からでしたもんね(はぁ;)。
 面白いのは面白かったんですが、アクションシーンと言っていいのか、誘拐だったり強盗だったりする場面になると、人物の動きが今一把握し辛くて、「あれ、今位置関係どうなってるの?」と思う箇所があったり。私が読み飛ばしてるだけなんですが。
 作中の「竜胆市」を思わずりゅうたん市、と読んでしまいます。…関係者だけ笑って下さい;