極め道 爆裂エッセイ 三浦しをん著 光文社文庫 2007年

　「ブス」通りすがりの男に言われて許せる？　　マッチョかつ知性派、理想の男は今いずこ！
　みんなご飯は「ヘツって」食べるでしょう？　　レジもトイレも基本は一列並びの早い者順！
　キスするときって、おめめパッチリなわけ？
　――普通に生活していても、感じることは無限大。ぜんぶ言葉にしてみたら、こんな感じになりました。
　注目の作家の爆裂エッセイ！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（裏表紙の紹介文より）

　いつもはあまり行かない図書館分室の書架で見かけて手に取りました。三浦しをんさんのエッセイはそこそこ読んでると思ってたんですが、これはどうやら読み逃していたようで。忘れてるだけかなぁ、いや、読んでないと思うなぁ。『大草原の小さな家』のチャールズ父さんの一考なんて、忘れないと思うもの。
　三浦さんがまだバイトをしていた頃のエッセイ。連載途中で作家デビューした位の時期、自分をネタに笑いを誘いつつ、着眼点の鋭さ、意外さはこの頃から変わっていません。…とかいいながら、檀一雄『花筐』を（すみません、私は未読です）ホモ小説だ！と主張する辺りは、何だか身近にいるヨコシマな友人連中を思い出したりもしたんですけど。これはよしながふみさん曰く「学説」ってヤツですよね？（笑）
　で、私もアルマンゾの魅力は今イチ分からなかったんですが、三浦さんの解説読んですっきりしたんでした。