シリーズ2冊目。ネタばれになってるかも、すみません;
孤独な二人が家族となり、世界は少し、変り始める。
休戦延長なし――。魔女家名代として宰相会議に臨んだミレディアは、破滅に突き進む帝国の選択に心を痛めつつも、「家族」となったアリルのために為すべきことを考えていた。一方、アリルはもう一人の皇帝候補ラムザとデュアメル学院に通い、帝位継承者として起つ決意を固める。
……明かされる少女の罪、そして少年の仮面の下に隠された驚くべき真実。
世界の深淵を見据える第2巻。 (出版社HPより)
休戦延長なし――。魔女家名代として宰相会議に臨んだミレディアは、破滅に突き進む帝国の選択に心を痛めつつも、「家族」となったアリルのために為すべきことを考えていた。一方、アリルはもう一人の皇帝候補ラムザとデュアメル学院に通い、帝位継承者として起つ決意を固める。
……明かされる少女の罪、そして少年の仮面の下に隠された驚くべき真実。
世界の深淵を見据える第2巻。 (出版社HPより)
時間がかかりましたね~。私は後半読書スピードが上がることが多いんですが、今回本当に一律、一日70~80頁。こつこつと読みました。
何しろ前巻の細かい登場人物をすっかり忘れていてですね、まず「エセルバートって誰??」(←いや、細かくないだろ;)
おかしいなぁ、こんなに重要人物だったようなのにすっかり忘れて;;
とはいえ、今回は日々淡々と過ぎる日常を描いたもの。ミレディアは鉱石・貴石や薬草を探して売り払い、墓堀をし、デュアメル学院で雑役婦として働きながらラムザに王朝語を教えます。
何事にも執着しなかったアリル皇子はミレディアに徐々に心を開いていく様子、ミレディアは日曜毎に皇子に自分の過去を語ります。5年前、自分が水牢から逃がした少年、盲目になる特殊な薬を塗られていた敵国の皇子を国境まで送り、しかし次の年、目が見えるようになった少年の前で、彼の兄を殺してしまったこと。みんながミレディアの手を汚させまいと庇ってくれていたのに。
皇子は既に敵国の実力者、兄を殺した者を許しはしない。自分を救ってくれた少女と兄の殺害者が同一人物とは気付いていない。和平を願うミレディアが、その可能性を潰してしまった。
忘れ去られていたアリル皇子を、今度はミレディアが全力で守ろうと心に決める。彼が誰かを殺すことがないように。だが、アリル皇子は姿を消す。関わっているのは、ラムザ皇子の母親ネネ皇妃らしい。
今度こそ覚えておかないとなぁ、我が子ラムザの顔を潰し、仮面を与えて薬漬けにした皇妃、王朝皇子アイゼンをこよなく大事に思っている和平派のリリ将軍。
でもまたすっかり忘れる気がするんですけどね;
開戦までの6か月がどう描かれるのか、次巻に続きます。