読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

タロットの歴史 西洋文化史から図像を読み解く 井上教子著 山川出版社 2014年

 タロットの図像はどのように生まれ、変遷してきたのか。
 謎に満ちた絵柄を、キリスト教画や木版挿画など、西洋絵画のアトリビュートに基づいて読み解く。古典系からウェイト系まで、大小アルカナについてカラーで紹介。
                                        (出版社HPより)

 
 図書館の書架で見かけて、手に取った本。
 まぁ豪華、300頁以上ある本文が、全てカラー印刷。思わず借りてしまいました。…こういうのは読むのに時間かかるのに…;
 タロットに関する知識はほとんどなく、「大アルカナ」「小アルカナ」という言葉もほぼ初めて知ったくらいです。トランプの類似物ではないんですね。
 キリスト教の影響がとにかく大きいんだろうな、とか思っていたのですが、どうもそれだけではないようで。ギリシャ神話やローマ神話にエジプト神話、四聖獣にしても色々な神話から選ばれているようですし、その時代の慣習や厭世観、教会や聖職者、権力者への風刺。同じ札でも時代によって解釈が変わっているらしく、価値観の裏返しならともかく、「どこから持ってきたんだ??」というような全く違う物の見方まで。でもやっぱり、「吊るされた男」なんて図柄は、当時魔女狩りがあったとしても、よく思いつくよなぁ、って感じなのですが。しかもそれを「殉教」「奉仕」と解釈するとはねぇ。ものは取りようだなぁ。
 
 タロットカードとの出会いは中学生の時、同級生が見せてくれたものが初めてでした。それこそ何だか全体的に不気味で、いい印象はなくてですね;
 そういえばその昔、魔夜峰央が絵を描いたのもありましたよね、『花とゆめ』の全員プレゼントであったような、とかつらつら考えていたんですが、いやいや私、この間まで『ジョジョの奇妙な冒険』のエジプト編のアニメ見てたじゃん、あれってタロット下敷きにしてたじゃん! 何しろあの作品独特でしたから、私の中で繋がってませんでしたよ;
 とりあえず、アトリビュートという言葉を覚えました! 「これと一緒に描かれてたらこの人」と人物を特定できる小道具等のことを指すそうです。…美術に詳しい人には今更なんだろうな~。で、私、すぐ忘れそうな気がする…;;