読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

刀語(カタナガタリ) 第十二話 炎刀・銃(エントウ・ジュウ) 西尾維新著 講談社BOX 2007年

 『刀語』最終巻。

 左右田右衛門左衛門に、炎刀・銃で、とがめは撃たれて事切れた。
 とがめの命令から自由になった七花は、単身尾張城に乗り込む。その天守閣、最上階にいる否定姫と、将軍 家鳴匡綱を殺すために、というより自分が死ぬために。
 とがめと七花が各地で集めた変体刀を分け与えられた匡綱の御側御用人衆11人と、左右田右衛門左衛門を瞬殺する七花。天守閣で否定姫と匡綱に相対する。…


 とうとう最後ですよ。自分を護ること、刀を護ることを捨てた七花はとにかく強かった。これ、作者は変体刀の特性も考えながら、同時に攻略法も考えて行った訳だよなぁ。
 アニメの方で見ていたとはいえ、とがめのいまわの言葉「わたしはそなたに、惚れてもいいか?」にはやはり来るものがありました。あそこで七花に許可を求めるとはねぇ。
 ただ色々と忘れてることも多くてですね、七花はとがめの衣装を着て尾張城に乗り込んだんだっけ?? 結構重要なポイントなのでそう描かれていたと思うんですが、ちっとも記憶になくてですねぇ;; さすがに「ちぇりおーっっっ」は覚えてましたが。
 否定姫とのラストは、賛否両論あるだろうな、と思いつつ。でも物語に幕は下りた訳です。
 最終頁のイラスト、とがめと七花が並んで座った後姿が切なくもある一冊でした。