読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

刀語(カタナガタリ) 第十話 誠刀・銓(セイトウ・ハカリ) 西尾維新著 講談社BOX 2007年

 『刀語』第十巻。
 ネタばれあります、すみません;

 否定姫からの情報を得て、とがめと七花は奥州の百刑場へ。持ち主は『仙人』彼我木輪廻。二人には少女の姿に見える輪廻は、三百年以上も生きていて、四季崎記紀から直接変体刀を託されたと言う。
 預かってすぐ埋めた、という輪廻の言葉に、とがめは一人で百刑場を掘り起こす。彼女にとって奥州は故郷であり、父親が鑢六枝によって殺された最後の地でもあった。
 輪廻の容姿は七花の罪悪感を、言動はとがめの苦手意識を呼び起こす。輪廻のひねくれたもの言いは、とがめの父・飛騨鷹比等にそっくりだった。
 やがて、とがめは誠刀・銓を手に入れる。それは己自身を測る刀、己と向き合わなければ気付かない刀だった。…


 アニメではこのあたりで、四季崎記紀との回想シーンが入らなかったっけ。記紀役の森功至さんがとにかく胡乱でかっこよくって、「この人の声は変わらないなぁ…!」と惚れ直したんでしたよ。今回、その場面がなかったのは残念。…もしかしたら11巻にあるのかな。
 虚刀流が実は完了形変体刀でした、ってのはもうこの巻で出てたんですね。もっと後のような気がしてたんですが、そうか、でもこの次でとがめは…ってことですもんね。
 残る変体刀は二本、いよいよ終盤。次巻に続きます。