読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

かごめかごめ 滝沢秀一著 双葉社 2014年

 携帯小説サイト「エブリスタ」で閲覧数2万人突破、ホラーオカルトカテゴリーで最高位2位を記録したホラーサスペンス小説。
  E★エブリスタ電子書籍大賞2013双葉社賞受賞。

 通勤電車で神原喜代美を見染め、以来「オレ」は彼女のストーカーになった。彼女のアパートの向かいに引っ越し、会社を辞めて行動を見張り、ゴミを漁った。神原喜代美の郵便受けの暗証番号を解き、彼女にの部屋の鍵がそこにあることを知って合鍵を作った。そのうち、やはり同じように彼女をつけ狙う男の存在を知る。「オレ」はその男 高井真郷が許せず、部屋に誘いこんで殺してしまう。
 高井真郷の死体を始末するため、「オレ」は神原喜代美のアパートに忍びこむようになる。彼女の部屋のトイレに、切り刻んだ死体を少しずつ流す「オレ」。行動は徐々にエスカレートし、彼女の部屋の物色まで始める。だがやがて、「オレ」は彼女のゴミに入れられたメモに驚愕することになる。
 「口紅を返してください」
 誰かが「オレ」を見張っている。ストーカーしていた筈の「オレ」が行動を監視されている。どうやら高井真郷を殺したことも知っているようだ。精神的にも肉体的にも追い詰められて行く「オレ」に、神原喜代美は抵抗か降伏か、選択を迫って来る。…

 作者は漫才コンビマシンガンズ」の一人。この頃小説書く芸人さん多いなぁ、と思いつつ読んでみたら。
 …スプラッタホラーだったのか…!
 うわぁ、なかなか気持ち悪いぞ;; 面白かったんですけどね、ぐいぐい読みました。
 アドベンチャーゲームブックさながら、二つの結末が用意される展開。降伏編の方は、これどこまで話広げるのかな、と多少心配になったりもしたのですが。で、結局お兄さんどうなったんだろう、やっぱり殺されたんじゃないのかなぁ。
 自分がされて不愉快なことは人にもしちゃいけないよね、と基本的な所を思ってしまいました。ストーカー気質のある人が読んだら、きっと行動を断念すると思いますよ。怖かったです。