読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

西宮のむかし話 児童文学から文学へ 生駒幸子・森田雅也編著 関西学院大学出版会 2011年

 図書館の書架にあったので、何となく手に取った一冊。

 元々、昔話や民話、童話の類は好きです。「やっぱり三番目の女の子は性格がいいのかしら」とか思いながら読んで行ったのですが、いや、そういう完成した「お伽話」ではなかったな。地名の由来だったり、地場産業の起こりだったり。とは言え、人身御供だの夢のお告げだの、パターンに則った話もあるんだなぁ。夙川だの甲山だの、馴染みの地名が出てきたのもちょっとテンション上がりました。神呪寺の開祖が弘法大師だとは知りませんでしたよ。
 後半になると現実味もぐっと増して、江戸時代の水不足、飢饉のエピソードに。…ここらへんは、掘れば水が湧く地域だと思ってました! 色々意外だったなぁ。