読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

一億総ツッコミ時代 槙田雄司著 星海社 2012年

 ああ息苦しい!! 一億総ツッコミ時代
 ツイッターで気に入らない発言を罵倒し、ニコ生でつまんないネタにコメントし、嫌いな芸能人のブログを炎上させる。ネットで、会話で、飲み会で、目立つ言動にツッコミの総攻撃。自分では何もしないけれど、他人や世の中の出来事には上から目線で批評、避難――。
 一般人がプチ批評家、プチマスコミと化した現代。それが「一億総ツッコミ時代」だ。動くに動けない閉塞感の正体はこうした「ツッコミ過多」にある。「ツッコミ」ではなく「ボケ」に転身せよ。「メタ」的に物事を見るのではなく「ベタ」に生きろ。この息苦しい空気を打破し、面白い人生にするために!
 異才・槙田雄司(マキタスポーツ)による現代日本への熱き提言!!
                                   (表紙見返しの紹介文より)

 「ハードルを上げる」ってのはお笑いのツッコミから来た言い回しなんだとか。え、そうだっけ、そうすると言いだしたのは誰なんだろう。
 トーク番組や何かのツッコミというのは本来失敗とかのフォローの筈、こんないじめにも似た状況で使われるものではない筈。でも今多用されているのは、ほとんど相手を責めるような時。
 いや、私も反省する点はしきりなんですが、でもボケにまわろう、って気にはあまりなれないなぁ。やはり自分で自分をネタにはできても人にネタにされるのは抵抗があるってことで、無駄にプライド高いんでしょうね。
 でも確かに、ベタの大切さ、ってのは年々分かって来た気がします。…というか、そういう社会常識に乗っかってたら楽、って面があるのも事実なんですが。