読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

六花の勇者 山形石雄著/宮城イラスト 集英社スーパーダッシュ文庫 2011年

 ネタばれになってるかも、すみません;

 闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。
 地上最強を自称する少年アドレット・マイアは、その六人『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。だが、約束の地に集った勇者は何故か七人いた。その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。
 七人のうち誰か一人が敵であることに気付いた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。
 大国ピエナの王女、<刃>の聖者ナッシェタニア・ルーイ・ピエナ・アウグストラ。
 ナッシェタニアに忠誠を誓う巨槍使いの騎士ゴルドフ・アウオーラ。
 ゴルドフに追われていた<火薬>の聖者フレミー・スピッドロウ。凶魔の母と人間の父の間に生まれ、母の命ずるまま六花候補の聖者たちを殺していた。
 <沼>の聖者チャモ・ロッソ。当代最強の戦士と呼ばれる傲慢な少女。深く考えること無く、ただ感情の赴くまま闘う。
 モーラ・チェスター、<山>の聖者。聖者たちを把握する万天神殿の長を勤め、チャモを抑えられる唯一の人物。
 猫の真似をしながら喋る奇妙な男、ハンス・ハンプティ。天才的な剣術使いで、暗殺を生業とする。
 結界が作動した時、その部屋にいたのはアドレットのみ。奇襲、不意打ち何でもござれの戦法を得意とする彼が真っ先に「七人目」と疑われた。仲間から襲われ、逃げながら彼らの説得にかかるアドレット。だが根本の、結界の謎を解かねば自分への疑いは晴れない。七人目は誰なのか。…
                                     (前半、裏表紙の紹介文を写しました)

 集英社のナツイチ文庫で紹介されていたので、興味が湧いて手に取った一冊。
 …しまった、ライトノベルだった。これ一冊で終わらない…!
 とはいえ、とりあえずの謎は一段落するんですが。うん、意外な人物だった。ただ、いかにもな人を外して行くと、残る人物が少なくなるのは仕方ない所ですね。
 魔法がメインの世界で、主人公が操るのは化学。謎を解く鍵も化学が切っ掛けになります。このバランスが今後もメインになるのかな。
 最後に改めて「七人目」が現れて、次巻へ続く。…毎回このパターンで行くなら、初期メンバーいなくなってしまうんでは…;
 それにしても、第一巻の表紙が主人公じゃないのは珍しいんじゃないかしら。