読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ここはボツコニアン 2 魔王がいた街  宮部みゆき著  集英社  2012年

 『ここはボツコニアン』第二巻。

 ピノとピピ、二人の勇者は水の街アクアテクへ。ここはかつて魔王がいたとかで伝説も盛り沢山、観光の目玉になっているほど。ピノにとっては、幼なじみの少女・パレが両親に捨てられて遠縁に引き取られていった街でもある。
 そこでべたべた貼られていたのが、何人もの少女の尋ね人ポスター。不審に思いつつ訪ねた市庁舎では折しも<魔王の足跡>が公開中だった。
 沢山のコスプレイヤーと共に<魔王の足跡>を見た二人に、啓示が下る。曰く、「回廊図書館を見出せ」。でもそれについての手がかりはなく、二人は展示場で出会ったポーレくんと共に、とりあえず行方不明の少女の捜索に取りかかる。
 彼女たちに共通していたのは、アイドルに憧れてとあるダンススクールに通っていたということ。ダンススクールの主宰者フユモトを追ううち、正体が割れて来た。実は少女たちの野心を吸収して自身の魔力とするエリアボスモンスター<氷の微笑>、いよいよ勇者と対決! ピノピの双極の力でクリアして、ピピは<冷凍光線発動魔法>をゲット、そして回廊図書館のカギも手に入れた。
 回廊のカギは残り六個、それでようやく魔王に会えるのだとか。でもその手がかりはまだない。
 ポーレくんの家に居候して、それでは申し訳ないのでポーレママの仕事の手伝いをするピノピ。スイーツの通販事業を生業にしているポーレママの依頼で、商売相手の<あんまん>の調査に乗り出す。製造元を追って行くうち、ピノピは<三国志>の世界に迷い込む。…しかも二軍の。…


 相変わらずテンポよく進む内容。魔法の名前<氷の微笑>の進化系<氷の爆笑>には思わず吹き出しました。確かにお薦めするのは<氷の哄笑>だわ。
 何だかんだ言いながら、ちゃんとフォーマットにのっとってエリアクリア。パレはまた次回に出てくるのかな。三国志は有名どころしか知らないので、ついていけるかどうか少々不安ですが。
 次巻に続きます。