読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

芳一 堀川アサコ著 講談社 2012年

 琵琶法師・芳一が巻き込まれた、足利家のお家騒動。

 第一話 ひたひたと来る
 芳一の琵琶語りが聞きたいと、京から鎌倉まで呼ばれた芳一。時の将軍の嫡男・足利義詮の前で語った所、義詮が行方不明に。亡霊が現れて義詮を攫って行ったのだ、と芳一は因縁をつけられて義詮を探して来るよう命令される。
 商家光屋で見つかった義詮は、過去を追体験していたという。北条高時がかつて保管していた≪北条文書≫、それに書かれた秘密を隠しきらなければ国が滅びるという厄介な文書、これを狙って永久男という男が暗躍しているのだとか。芳一は今度は義詮に頼まれて、北条文書を探すことになる。

 第二話 このごろ都にはやるもの
 今日の都では勧進相撲が流行っている。主宰者も判らぬこの相撲大会、但し勝者は行方知れずになってしまうのだとか。芳一の仲間大黒が死に、桜太丸が巻き込まれる。義詮は腹違いの兄・直冬から父親を倒すよう謀反を持ちかけられ、しかし兄を裏切る。折も折、直冬主催の上覧相撲が開かれて、前回も事件に関わっていた人形使いが現れた。永久男との因縁とは。

 第三話 さかさに辿る
 義詮が太宰府天満宮に下手な歌を奉納しに行くと言う。あんな歌では道真公の機嫌を損ねて幕府が祟られてしまうと関白は本気で心配し、芳一を使いに出す。だが義詮は旅の途中で行方不明になり、大宰府で世話する筈だった一色範氏も戸惑うばかり。一色は子供の頃、尊氏、永久男と共に≪北条文書≫を目にしていた一人。≪北条文書≫を手に入れようと、ここでも直冬が手を伸ばして来た。…


 何だか粗筋を書くのにものすごく時間がかかりまして。というのも、結局私がお話を把握してないからなんですが。
 そういえば以前もこの作家さんの話を読んだ時に思ったんですが、この方の文章、どうも私の頭にはしっかり入って来なくてですね; 特に今回、虚実入り混じる場面展開に、いつ現実から不思議空間に入っていつ出てきたのか、で、出てきたら出てきたでそこはどこでどんな状況なのか、掴めない箇所がいくつかありまして。…これは編集さんにも問題あるんではないかなぁ、と心に大きな棚を作って言ってみる。
 …ええ、読解力のない私がいけないんですけどね;