読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

いつまでもデブと思うなよ 岡田斗司夫著 新潮新書 2007年

 一年間で50キロの減量に成功した著者が到達した結論。それは、ダイエットは楽しく知的な行為であり、ロー・リスク、ハイ・リターンの最高の投資であるということだった。必要なのはメモ帳一冊。それだけで運動不要、持続可能なダイエットは始められる。そして重量から解放された後は経済的、社会的成功が待っているのだ。過去のすべてのダイエット本を無料化する、究極の技術と思想が詰まった驚異の一冊!
                                      (折り返しの紹介文より)

 岡田さんの著書は大体読んでいるのですが、これは未読でした。理由は簡単、私自身が中肉中背、9号サイズの服でで十分な、ダイエットをそんなに本気で考えたことがない標準的かつ経済的な体型だから。いや、2~3キロ落としてもいいなぁ、とは思ってるんですが、岡田さんがこの本で紹介されているようなダイエット法は多分必要なくて、指導を受けるとするとほぼ間違いなく運動量を増やす等々を勧められるタイプの体型で、で、私は運動嫌いのインドア人間なので。じゃあ今回どうしてこれを手に取ったかと言うと、予約待ちの本がなかなか来なくて、すぐ手に入る本を探していたら図書館の書架にこちらがありましてですね; 読み物としても面白いだろう、とは前々から思っていたので。
 「面倒臭いことは嫌い」と言いながら岡田さん、食べた物を全てメモる、という結構面倒臭いことをしてらっしゃいます。ダイエットする本人にとって負担にならない方法を取る、ということなんでしょうねぇ。慣れて来てからとはいえ、スナック菓子を小分けするとかもかなり面倒臭くないかしらん。
 あと、どうしても抵抗があったのが「欲しい分だけ食べてあとは捨てる」という行為の勧め。…いや、親の躾のせいか年代のせいか、私には「残す」ということが精神的に負担になるわ; 外食なら誰かと食べに行って分けあえばいいのになぁ。
 飢餓感や鬱に襲われる「75日目の変化」を乗り越えると、体の欲する「サイン」が感じ取れるようになり、食べ物の好みが変わって来るとか。これは似たようなことを漢方薬の解説で聞いたことがあります。本当に体にあったものなら、漢方薬は「美味しい」と思えるそうで。医食同源ですねぇ。
 確か岡田さん、このダイエット法から「ノート術」も展開されていた筈。実は私、以前トークライブで聞いて以来、少しだけやっていたことがあったのですが、結局「メモる」→「簡単な感想を書く」段階以上へ進まず、一年くらいで挫折しました。…やっぱり向き不向きってある気がするなぁ。