読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ビアンカ・オーバースタディ 筒井康孝著/いとうのいぢイラスト 星海社 2012年

 ネタばれになってるかも、すみません;

 文学界の巨匠・筒井康孝が本気で挑む、これぞライトノベル。21世紀の“時をかける少女”の冒険が始まる!

 わたしは知っている。
 わたしがこの高校でいちばん美しい、いちばん綺麗な女の子だということを――。
 あらゆる男子生徒の視線をくぎ付けにする超絶美少女・ビアンカ北町の放課後(オーバースタディ)は、生物研究部員としてちょっと危険な実験研究にのめりこむ日々。後輩の塩崎や先輩の千原の精子を監察するうち、ビアンカは一つの疑問を抱く。
 「ねぇ、先輩って、もしかして、未来人じゃないの」
 千原は未来人だった。異常発生した巨大カマキリの退治方法を探して、この時代に来たと言う。天敵のアフリカツメガエルを巨大化してカマキリを食べさせるつもり、との言葉にビアンカはもうわくわく。カエルに人間の精子をかけ合わせてみたら、ととんでもないことを言いだした。
 ビアンカたちの暴走にすっかり虚弱になった未来人たちも大騒ぎ。さて、巨大カマキリは退治できるのか、人面カエルの活躍は。…
                                   (裏表紙の紹介文に付け足しました)

 筒井先生、これライトノベルじゃないです。スラップスティックです。中高生が読んだらトラウマになります。私が小学生の時『家族八景』や『七瀬ふたたび』を読んで衝撃を受けたように(苦笑;)。
 とはいえ、巨匠チャレンジャーだなぁ。参考文献として読んだライトノベルは何だったんでしょう、『ハルヒ』シリーズは勿論読んでらっしゃると思うんだけど、後は桜庭さんとかかなぁ。下手すると『マリみて』入ってるかも、とも思ったんですが。
 手に取った時は本の薄さに「あれ?」、と思ったんですが予想以上に読了に時間がかかりました。う~ん、侮り難し(笑)。
 でも一番面白かったのはあとがきかもしれません(←こらこら;)。