読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

プリンセス・トヨトミ 万城目学著 文藝春秋 2009年

 ネタばれあります、すみません;

 会計検査院副長 松平は部下の鳥居、旭・ゲーンズブルーと共に大阪に向かった。府庁で税金の使い途を調査するうち、「社団法人 OJO」に疑問を抱く。何を目的とした組織なのか、年間5億円もの補助金を何に使っているのかまるで実態が掴めない。社団法人OJOを訪ねて案内されたのは大阪城の地下深く、国会議事堂に酷似した空間。そこで彼を待っていたのは、大阪国総理大臣と名乗る男(その正体はお好み焼き屋「太閤」の主人)と、何故かセーラー服を着たその息子・大輔だった。
 大阪国総理大臣真田幸一は松平に、大阪国の男が守り続けているある人物について語る。400年以上もの長きに渡って。…


 これって設定の話だよなぁ、設定を明かした後、そこからどう展開させるんだろう、と多少心配しながら(←何様;)読み進みました。でもまぁごめんなさい、やっぱり設定が面白い話ですよね。松平の父と子の葛藤とか、大輔の性同一性障害(と言っていいのかどうか)が伏線になって明かされる秘密とか、っていう展開はあるんだけど。と言いながら「女は何も知らない」って言葉が出てきた途端、「いや、知ってるなぁ、きっと」「これが大オチだろうな」と私は思ってしまったんですが。…で、当たるんだもんなぁ; スレた読者でごめんなさい;
 さて、京都、奈良、大阪ときたら次は兵庫ですかね。三重や和歌山に行くのかな、お伊勢さんや熊野があったりするし。地方色満載は楽しいです。