第31回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。
語り手は椎名康、藤野学院高校二年生。とっかえひっかえ女の子と付き合っているような男子バスケ部員。そんな康が恋をした。相手は網川緑、去年一年生ながら女子バスケ部のレギュラーを射止めたエースで、雑誌の読者モデルまでしている美少女。だが、三年生が引退してからは、次のレギュラーメンバーと息が合っていない様子。ある日康は、放送部員の樋口真由と共に、緑がリストカットしている現場に出くわしてしまう。
自分を傷つければ気が済むだけ、死ぬ気はないと言う緑。だが緑の部内での立場はどんどん悪くなり、とうとう退部するしないと言う騒ぎに。彼女を中学から見染めて藤野学院高校にスカウトしてきた監督や引退した前部長・伊達絢子まで出て来て、総出で慰留するよう説得にかかったその日、緑はクラブ棟の屋上から転落した。
偶然その場に居合わせた康は、急ぎ現場に向かう。血を流して倒れている緑の姿を認めたのも束の間、何者かに後ろから羽交い絞めされ、意識を落とされて、気づくと上半身裸で気を失っていた。緑の姿はどこにもない。
消えてしまった緑。自傷癖もばれて自殺でカタが付けられそうな雰囲気、しかし樋口は自分の経験も含めて、緑は決して自殺はしないという。生きているにしても死んでいるにしても、緑はどこにいるのか。クラスメイトやクラブメイトの証言を集めていくうち、緑の抱えていた苦悩が明らかになって来る。
前々から学院に忍び込んでいた「ヒカル」と徒名される侵入者が、緑がいなくなった日に目撃されているのは偶然なのか、どう関わっているのか。クールな樋口に振り回されながら、康は真相に一歩一歩近付いて行く。…
自分を傷つければ気が済むだけ、死ぬ気はないと言う緑。だが緑の部内での立場はどんどん悪くなり、とうとう退部するしないと言う騒ぎに。彼女を中学から見染めて藤野学院高校にスカウトしてきた監督や引退した前部長・伊達絢子まで出て来て、総出で慰留するよう説得にかかったその日、緑はクラブ棟の屋上から転落した。
偶然その場に居合わせた康は、急ぎ現場に向かう。血を流して倒れている緑の姿を認めたのも束の間、何者かに後ろから羽交い絞めされ、意識を落とされて、気づくと上半身裸で気を失っていた。緑の姿はどこにもない。
消えてしまった緑。自傷癖もばれて自殺でカタが付けられそうな雰囲気、しかし樋口は自分の経験も含めて、緑は決して自殺はしないという。生きているにしても死んでいるにしても、緑はどこにいるのか。クラスメイトやクラブメイトの証言を集めていくうち、緑の抱えていた苦悩が明らかになって来る。
前々から学院に忍び込んでいた「ヒカル」と徒名される侵入者が、緑がいなくなった日に目撃されているのは偶然なのか、どう関わっているのか。クールな樋口に振り回されながら、康は真相に一歩一歩近付いて行く。…
偶然つけたBSのブックレビュー番組で、司会者が「お薦めだ」と力説していた作品。気になったので、図書館で予約しました。
いやぁ、これは楽しい、ネタ知ってる人と語りあいたい!
読み終えた後、頭からもう一度読み返したくなりましたよ。…って、実際ぱらぱら読み返したし。
二重、三重の真相に騙されましたね~。いや、ここまでオールスターキャストの学校ってあるのかしらとかも思ったけど(笑)。
登場人物のキャラクターが凄く立ってて、けれんみたっぷり。あざといほどですが、ブレが無いから読み易い。鳥越君、誤解してごめんね~、でも空気読めない態度は康じゃなくても嫌われると思うよ(笑)。
いや本当、あっというラストでした。面白かったです。
いやぁ、これは楽しい、ネタ知ってる人と語りあいたい!
読み終えた後、頭からもう一度読み返したくなりましたよ。…って、実際ぱらぱら読み返したし。
二重、三重の真相に騙されましたね~。いや、ここまでオールスターキャストの学校ってあるのかしらとかも思ったけど(笑)。
登場人物のキャラクターが凄く立ってて、けれんみたっぷり。あざといほどですが、ブレが無いから読み易い。鳥越君、誤解してごめんね~、でも空気読めない態度は康じゃなくても嫌われると思うよ(笑)。
いや本当、あっというラストでした。面白かったです。