読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

のだめカンタービレ ♯21~23 二ノ宮知子著 講談社コミックスKiss

 千秋とRuiが奏でるラヴェルはのだめの心にどう響くのか?
 公演に向けてRuiと練習に励む千秋。Ruiが弾くラヴェルは、千秋が思い描いていた音だった! それは、いつかのだめと奏でたい音――。
 一方、猛勉強の成果でオクレールを認めさせたのだめ。しかしRuiも同じ門下生だと知り……。
 ショックを受けたまま、Ruiと千秋の協奏曲(コンチェルト)を聴いたのだめは!? (♯21)

 楽園か奈落か。のだめ、運命の舞台へ!
 Ruiと千秋のコンチェルトに衝撃を受けたのだめ。絶望の淵で差し出されたシュトレーゼマンの手を取るが――。運命に導かれるかのようにデビューを飾ったのだめを待っているものは!? そして、のだめを見守るしかない千秋の胸に去来する思いは……?  (♯22)

 ついにグランド・フィナーレ
 紆余曲折の末、無事パリへ帰還したのだめ。仲間に囲まれて再びピアノに向かうのだが、音楽への思いは以前と違っていた。その様子を知った千秋が、一大決心!! のだめに好きな道を歩ませようとするが、彼女の演奏を聴いて……!? (♯23)


 ええとですね、言ってしまえば下世話なことなんですけれど。のだめと千秋は何時から、大人な関係になったんでしょう。やっぱり「変態の森へようこそ」からでしょうか(笑)。しっかり読んでたらわかったのかな。
 いえね、21巻のいかにもな描写にちょっと驚いたもので。18巻だったか19巻だったか、ピアノの調律師の存在をつい忘れてた千秋のシャツが乱れてた様子にも「おや」とは思ったのですが。
 千秋とのだめの、いわゆる世間一般の恋人関係よりも、何より優先するのは音楽!だった筈の関係が、ちょっと揺らいだ瞬間。何かすげぇや、と思ってしまいました。
 飛び付いて来たのだめを、かつて白目をむいてど突き飛ばした千秋は、最終巻では彼女を受け止めます。これだけ長期の連載で、しっかり過去を受けての繋がりや違いを描き切ったのは本当、凄い。
 面白かったです。