RDG レッドデータガール４ 世界遺産の少女 荻原規子著 カドカワ銀のさじ 2011年

　『レッドデータガール』4巻目。
　ネタばれあります、すみません；

　夏休みが終わると、鳳城学園は文化祭の準備に大わらわ。戦国時代をテーマにした所為か、学園内では裏山の八王子城跡ゆかりの幽霊が出るとの噂が流れている。泉水子も学園内でふと違和感に襲われる。
　鈴原泉水子は、ひょんなことから衣装の着付け講習会で扮装モデルを務めることになってしまった。お下げ髪を解いても姫神へ変化をとげずに済んだとほっとしたのも束の間、深行の前で姫神が出現する。
　学園の裏山にある八王子城跡へ登る二人。そのちょっと変わったデートに、泉水子は姫神を抑えられなくなった苛立ちや、ふともらした姫神の正体への恐怖や、女の子としてのやっかみも絡んで落ち着かない。宗田真響に慰められながらも、泉水子は深行と一時休戦。高柳が学園内に施した結界を見つける。…

　内容的には進んだような進んでないような…。姫神が未来から来た怨霊（？）だという告白があり、隠れて和宮が大活躍、ってとこでしょうか。
　何につけ自分に自信が持てない泉水子に対する真響のアドバイス、「彼氏を作ること」は納得するようなしないような。彼氏作るにも卑屈だとなかなか難しいと思うんですが。ひよこが先かニワトリが先か、迷う所ですね（笑）。
　さて、次はいよいよ文化祭でしょうか。見返しには「物語はいよいよ佳境へ」とありましたが、先は長いんじゃないかなぁ。何しろまだ一年生ですしね。