サイボーグ００９ 5～8巻 石ノ森章太郎著 秋田文庫

　誕生編PART１～４収録。

　そうそう、これこれ!　
　009といえばこのオープニング、三回のアニメ化でも必ず描かれましたよね。

　世界各国で行方不明になる少年少女たち。
　実はそれは死の商人「黒い幽霊」（ブラックゴースト）が人間兵器サイボーグを作りだすための事件で、少年院から脱走した島村ジョーもその一人。目覚めると自分の身体は改造されていて、９人の見知らぬ人々に「００９」と呼びかけられ、「共に脱走しよう」と持ちかけられる。

　これは本当、わくわくするよなぁ、印象的な始まり方だよなぁ。

　訳のわからないままX島へ、続いて日本へ。
　刺客は次々と送られて来る。電撃攻撃に特化された双子の兄弟0010、巨大な蜘蛛型のロボットに脳を移植された0011、殺人屋敷0012、言葉が話せない代わりその機能を巨大ロボットに託した0013。
　新ナチス編を経て潜水艦でベトナム戦争編へ、そしてローマ神話を題材に取ったミュートス・サイボーグ編。
　ローレライの歌編も収録。

　ベトナム戦争を舞台にした作品もあったんですね、知らなかった。時代に即した作品だったんですね～。その他はアニメ化されて内容知ってたのもありました。
　中には「何のためにこんな風に改造したんだ？？」と思うようなキャラクターも出て来つつ。敵方の悲哀もちゃんと描かれていたんだなぁ。
　そう言えば「博士」や「戦士」はよく出て来るんだけど、幹部連中があまり出て来ないなぁ。