読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

マリア様がみてる~ステップ  今野緒雪著/ひびき玲音イラスト  集英社コバルト文庫  2011年

 『マリみて』シリーズ番外編。ネタばれあります、すみません;

 「おつき合いしている男性がいるの」 佳月は親友の律にそう告白された。お相手はお兄さんの友達なんだとか。写真を見せて貰って驚いた。一緒に写っていたお兄さんは、佳月がこの間の帰り道、出会いがしらにぶつかった酔っ払いにからまれそうになったのを、手助けしてくれた男の人だったから。
 律は律で悩んでいた。おつき合いしている男性を、佳月さん以上に好きになれそうもなかったから。これは不誠実だ、と思い余ってお相手をふってしまう律。でも他でもない佳月自身に、もう一度彼と会って話をするようアドバイスされる。
 修学旅行のおみやげを口実に、佳月は律の兄に、律のお相手をリリアンの文化祭に連れてくるよう頼む。律は彼と、佳月は律の兄と、それぞれ再会した。…

 最初にある決まり文句をいつもは読み飛ばすんですが、今回に限り何故だか丁寧に読んでまして。「元号が明治から二回改まった昭和の今日でさえ」のフレーズに、「…あれ、いつもこうだったっけ…?」とちょっと首を傾げてはいたんですが、それがこのオチに繋がっていたとは。
 これはあの二人のお母さんの話ですね。そう言えばイラストも似てる(笑)。
 谷中さんの奥さんの姪っ子のハルコちゃんとか、建築家一家の綿子さんとか、誰に繋がるんでしょう、すっかり忘れてて思い出せない;; さすがに小寓寺の住職の息子は、「ああ!」と思いましたけど。
 律さんのぷっつんくる性格とかは遺伝だった訳ですね。この時代でも飛行機で修学旅行に行っていたとは、さすがお嬢様学校! 一応国内でしたけど。