読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経 笑い飯 哲夫著 ヨシモトブックス 2009年

 「えてこ」とは関西地方で「サル」を意味します。(表紙折り返しより)

 …え、関西弁だったの?? このエテ公、とかなら江戸っ子も使いそうだけど。

 以前TVで評論家・宮崎哲弥氏が「般若心経をこんなに分かり易く正確に訳した本は他にない」と仰ってまして、図書館で検索を掛けた一冊。…でも昨年5月に予約して、こんなに時間がかかるとは思いませんでした; 確かにその時点で17人目、所蔵は市内で一冊だったもんねぇ。
 
 何でこんなにうんこさんが出て来るやら(笑)。
 色々例をあげて般若心経の一文字一文字の意味を解説して(ここに例えとしてうんこさんがやたら出て来る・笑)、翻訳して(最後の方のページに白黒反転文字で載っている)、でもそれでも分かり難いなぁ、と思ってたらもう一度著者の言葉でまとめてあって、これが一番分かり易かった。
 曰く、物事全部現象として現れているだけなので、すべては流動的であり、みんな一つの大きなドロっとした液状のかたまりで、ちょっとした原因でそれぞれの形に現れているだけである。
 となると、全部が自分であり、自分は全部の一部なのだから、人を傷つけることは自分を傷つけることであり、自分を傷つけることは人を傷つけることになる。だから、盗まずあげなければならない。…なんだとか。
 …『鋼の錬金術師』を思い出してしまいました。…あれ?

 う~ん、悟りを開くことはできそうにないなぁ、私欲は捨てられそうにないなぁ。とりあえず人の嫌がることはできるだけしないようにしよう(苦笑;)。