琴吹ななせの親友・水戸夕歌が行方不明になった。白藤音楽大学附属高校に通う彼女は、プロのオペラ歌手目指していたらしい。夕歌曰く“音楽の天使”の手ほどきを受け、見違えるように上達していたと言う。発表会の主役トゥーランドット姫に抜擢された矢先の出来事、ななせへのメールでは恋も歌も順風満帆に見えていたのに。
実際は、夕歌の家族は借金を背負って一家心中していた。一人残された夕歌は身体を売って学費を払い、穢れた自分に絶望しつつも歌にしがみついていた。夕歌の恋人は誰か分からず、“音楽の天使”の正体も分からない。ななせを気遣い、夕歌の身辺を探る心葉に、後輩だと言う少年・臣志朗が「偽善者」の言葉を投げつける。
将来を嘱望された天才声楽家・毬谷敬一は、今は歌をやめて聖条学園の音楽教師になっている。平凡な日常が何より大事だと語る彼の価値観は、かつての「井上ミウ」心葉にも響く。だが、そのまま受け入れられない者もいた。
夕歌は姿を現さないまま、しかし発表会の配役が変わる気配はない。そして当日、トゥーランドットは舞台に登場した。素顔を仮面に隠して圧倒的な歌唱力を見せつける。幕間、トゥーランドットを探すななせと心葉。そこで見たのはトゥーランドットを襲う人物と、受験勉強のため文芸部を休部している遠子先輩だった。…
今回のモチーフはガストン=ルルー『オペラ座の怪人』。
ああ、駄目絶対音感が(笑)。臣くんの声は石田彰さんでお願いします!…でも石田さん歌わないんだよね(苦笑;)。緒方恵美さんもいいな、きっとけれん味たっぷりに演じてくれるでしょう(←こらこら)。
夕歌の境遇というか顛末と言うか、これはやるせないなぁ。無事かな、と思ってたので。
才能に恵まれた者にはその有難味が分からず、無い者はその浪費を指を咥えて見ているしかない。素直に称賛して認めることもできず、でも決して敵わないことだけは理解できてしまう。何となく『アマデウス』を連想しました。私は『オペラ座の怪人』は原作を読んだことも、映画や舞台を見たこともないので、そのせいかもしれませんね。
できれば、臣くんにもう一度歌って欲しいなぁ、と思いつつ。「井上ミウ」の二作目も書かれていくのか。
次巻に続きます。
実際は、夕歌の家族は借金を背負って一家心中していた。一人残された夕歌は身体を売って学費を払い、穢れた自分に絶望しつつも歌にしがみついていた。夕歌の恋人は誰か分からず、“音楽の天使”の正体も分からない。ななせを気遣い、夕歌の身辺を探る心葉に、後輩だと言う少年・臣志朗が「偽善者」の言葉を投げつける。
将来を嘱望された天才声楽家・毬谷敬一は、今は歌をやめて聖条学園の音楽教師になっている。平凡な日常が何より大事だと語る彼の価値観は、かつての「井上ミウ」心葉にも響く。だが、そのまま受け入れられない者もいた。
夕歌は姿を現さないまま、しかし発表会の配役が変わる気配はない。そして当日、トゥーランドットは舞台に登場した。素顔を仮面に隠して圧倒的な歌唱力を見せつける。幕間、トゥーランドットを探すななせと心葉。そこで見たのはトゥーランドットを襲う人物と、受験勉強のため文芸部を休部している遠子先輩だった。…
今回のモチーフはガストン=ルルー『オペラ座の怪人』。
ああ、駄目絶対音感が(笑)。臣くんの声は石田彰さんでお願いします!…でも石田さん歌わないんだよね(苦笑;)。緒方恵美さんもいいな、きっとけれん味たっぷりに演じてくれるでしょう(←こらこら)。
夕歌の境遇というか顛末と言うか、これはやるせないなぁ。無事かな、と思ってたので。
才能に恵まれた者にはその有難味が分からず、無い者はその浪費を指を咥えて見ているしかない。素直に称賛して認めることもできず、でも決して敵わないことだけは理解できてしまう。何となく『アマデウス』を連想しました。私は『オペラ座の怪人』は原作を読んだことも、映画や舞台を見たこともないので、そのせいかもしれませんね。
できれば、臣くんにもう一度歌って欲しいなぁ、と思いつつ。「井上ミウ」の二作目も書かれていくのか。
次巻に続きます。