1000年後の日本。伝説。消える子供たち。
ここは汚れなき理想郷のはずだった。
ここは汚れなき理想郷のはずだった。
子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。
一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。
いつわりの共同体が隠しているものとは――。
何も知らずに育った子供たちに、悪夢が襲いかかる! (上巻帯文より)
一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。
いつわりの共同体が隠しているものとは――。
何も知らずに育った子供たちに、悪夢が襲いかかる! (上巻帯文より)
見せかけの平和がいま崩れる。
人類が手にしたのは、神の力か、悪魔の力か。
人類が手にしたのは、神の力か、悪魔の力か。
八町標の外に出てはいけない――
悪鬼と業魔から町を守るために、大人たちが作った忌まわしい伝説。
いま伝説が、「実体」となって町に迫る。
新しい秩序とは、おびただしい流血でしか生まれないのか。
少女は、決死に冒険に身を投じる。 (下巻帯文より)
悪鬼と業魔から町を守るために、大人たちが作った忌まわしい伝説。
いま伝説が、「実体」となって町に迫る。
新しい秩序とは、おびただしい流血でしか生まれないのか。
少女は、決死に冒険に身を投じる。 (下巻帯文より)
…貴志さん、昆虫系好きだなぁ。
いや、これはあらすじ書くのが難しい話で。設定が、物語が進むにつれて明らかになって行くんですよね。だからあらすじがまるごとネタばれになる。と同時に伏線にもなる。
読んでる間中、思い出していたのは『ダレン・シャン』のシリーズでした。異形の物に対する愛着というか興味の持ち方というかが、いかにも「男の子の作品」という感じで。根拠のあるダーク・ファンタジー。
元々私のキャラ萌えしない性質もあるんでしょうが、登場人物に特に惹きはなく(…)、とにかく「設定」でぐいぐい引っ張られたお話でした。不可思議な生き物が存在するこの世界の成り立ちは、主人公たちが住む町の秩序はどうして作られたのか、あまりにも多い禁忌の理由は。
全てに説明がつく説得力。それと同時に弱点もあらわになり、さげすみの対象でしかなかった異形・バケネズミに壊滅寸前まで追い込まれる。その正体が最後の大オチで、これは見事だったんですが、嫌悪感を抱く人もいるだろうなぁ。
面白い話であることは間違いないです。でも、好き嫌いは別れるでしょうね。
いや、これはあらすじ書くのが難しい話で。設定が、物語が進むにつれて明らかになって行くんですよね。だからあらすじがまるごとネタばれになる。と同時に伏線にもなる。
読んでる間中、思い出していたのは『ダレン・シャン』のシリーズでした。異形の物に対する愛着というか興味の持ち方というかが、いかにも「男の子の作品」という感じで。根拠のあるダーク・ファンタジー。
元々私のキャラ萌えしない性質もあるんでしょうが、登場人物に特に惹きはなく(…)、とにかく「設定」でぐいぐい引っ張られたお話でした。不可思議な生き物が存在するこの世界の成り立ちは、主人公たちが住む町の秩序はどうして作られたのか、あまりにも多い禁忌の理由は。
全てに説明がつく説得力。それと同時に弱点もあらわになり、さげすみの対象でしかなかった異形・バケネズミに壊滅寸前まで追い込まれる。その正体が最後の大オチで、これは見事だったんですが、嫌悪感を抱く人もいるだろうなぁ。
面白い話であることは間違いないです。でも、好き嫌いは別れるでしょうね。