読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

狼と香辛料ⅩⅣ  支倉凍砂著/文倉十イラスト  メディアワークス電撃文庫  2010年

 『狼と香辛料』、シリーズ14冊目。
 ネタばれになってるかな、すみません;

 銀細工師フランに北の地図を作ってもらえることになったロレンス。これでホロとヨイツまで行けると思ったのも束の間、再訪したレノスの町で禁書にまつわる騒動に巻き込まれてしまう。
 情報元は書籍商ル・ロワ。どうやらその禁書には、鉱山の異国の採掘技術が記されているらしい。デバウ商会の手に渡れば、ヨイツを始めとする北の地域は見る影もなく荒らされてしまうだろう。
 テレオ村の修道院の蔵書を巡って、その娘・エルサと面識があったル・ロワは、ロレンスにデリンク商会との仲介を依頼して来る。ホロのためにも、その本は実用書としてではなく、好事家のコレクションとしてこの世にあって欲しい。だが禁書を手に入れるためにはル・ロワと共にキッシェンの商会へ、1~2カ月の回り道が必要であり、行商路に戻らねばならないロレンスはホロと共にヨイツへ向かう時間がなくなってしまう。
 ホロは理性的な決断をしろ、という。真面目で敬虔なエルサと出会って、コルも自分本来の目的を思い出していた。ここで別れるのがお互いに尤も益のあるやり方だ、と。
 いきなりの旅の終わりに動揺するロレンス。それでも抑えようとしたロレンスの感情を、エルサが揺さぶる。ホロの口から出た昔馴染みの名が、北の地の傭兵団の名として挙がったことも拍車をかける。
 毛皮騒動の余韻が抜けきらぬまま貨幣価値が異常に上がったこの町で、行商人特有の「為替」という手段を使って、ロレンスはキッシェンに行かずとも禁書の買い付けを済ます方法を思いつく。…

 …ええと、こっちの町の貨幣価値が上がってて、どうして利益になるんだ?? こっちの町の僅かな貨幣で、向こうの貨幣がどっさり買える、ってことか??
 相変わらず、経済談議になるとよく分からなくなります。…こんがらがって頭がストを起こすんですよね;;
 エルサが再登場。すっかり忘れて「…これ、誰だっけ?」の世界でした、すみません; 読んでるうちに何となく思い出したんですけどね。
 あれだけいちゃいちゃしてて、言葉にはしてなかったのかい!という突っ込みは置いといて、とりあえず二人の旅は続けられることになりました。コルとの別れは近付いてる感じですね。