読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

夏目友人帳 8巻  緑川ゆき著  白泉社花とゆめコミックス

 変わらずまいさんにお借りしました、まいさん毎度ありがとう♪

 夏目、文化祭に参加する:
 文化祭。石ころの形をした妖に襲われる夏目。相変わらず誰にも相談せず解決しようとする夏目を、田沼が、多軌が、北本と西村が心配する。

 映すもの:
 夏目の目に、何かの欠片が入った。それは病を祓う銅鏡の欠片で、それを狙う妖は田沼にとりついてしまった。欠片を全て集めるまで田沼から離れないと言う妖のため、夏目たちは欠片を探す。鏡を狙って、他の妖も夏目を狙い始めた。

 帰る場所:
 以前いた地の妖が夏目を追って来た。藤原夫妻に引き取られる前の自分を思い出す夏目。ようやく「帰りたい場所」ができた夏目が、今の境遇や周囲の優しい人々を守るため奔走する。

 他にショートショート、鳥の巣の上に落ちた岩を除けるため友人帳を欲する妖を巡る一篇。

 夏目の、身近な人達との交流が描かれた一冊。今まで人との付き合いがあまりなかった夏目が、おずおずと不器用に、でも一歩を踏み出して行く。「大切な相手なら大切なだけ伝えるのがむつかしい」。でも相手も自分を大切に思ってくれているから、心配する。以前名取に問われた「人と妖とどちらを選ぶのか」がいよいよ響いてきそうな一冊です。