読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

トレジャー・キャッスル 菊地秀行著 講談社ミステリーランド 2009年

 命がけの宝探し!城に隠された秘密とは?

 「おれ」は喧嘩の達人・中学3年生。今日の決闘の舞台は、おれが住んでいるSM市にあるSM城趾。相手は金で雇われたプロの<喧嘩屋>ということで少々分が悪い。てなわけで、おれは早々に退散し武器蔵に逃げ込んだ。と、そこに見たことのある面々が……。イケメン丹野、文学少年能登、美少女の冬美。みな同級生だ。能登が口を開いた。「僕はこの城の何処かに今も眠ってる宝を探してるんだ。」一攫千金を夢見て、おれたちは一緒に宝探しをすることになったのだが……。何者かの襲撃、そして――怪物!?どうやらこの城には歴史の裏に隠された、いわくありげな秘密がありそうだ。本当に宝はあるのだろうか?おれたちは宝を手に入れることができるのか!?
                               (講談社の紹介文より)

 …なんだかんだ、体調不良というほどでもないのですが、どうも調子が出なくてですね、暑くなると仕方ないんですが。粗筋書くのもちょっとしんどくて(しんどいってのは関西弁だよな)、そのまま出版社の粗筋紹介を転載してしまいました。御大、菊地秀行ミステリーランドシリーズです。
 さすが、達者だなぁ。これ、主人公の名前最後まで出てこないんですね。
 すらすら読み易かったです。このシリーズ恒例、相変わらず子供に見せたいかどうかは別として(中学生くらいならいいと思うけど)。男を手玉に取る冬美、女にだらしない丹野、母親思いで頭脳派の能登、武闘派の主人公、キャラ立ってて面白かった。誰よりかっこよかったのはお祖母ちゃんでしたけど。
 それにしても、いしいひさいちの漫画に出てくるキクチ食堂が菊地さんの実家とは知らなかった~。