読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 3 赤い彗星  福井晴敏著  角川書店  2007年

 『ガンダムUC』三巻目。
 ネタばれあります、すみません;

 スペースコロニー〈インダストリアル7〉を襲ったテロ事件から半日、バナージとオードリーた地球連邦軍の戦艦≪ネェル・アーガマ≫に収容されていた。
 両社に絡みつく『ラプラスの箱』を巡る様々な思惑。
 その最中、「シャアの再来」と呼ばれる男、フル・フロンタルが赤いモビルスーツで強襲をかける。
 通常の3倍のスピードで追い迫る敵を前に、≪ユニコーンガンダム≫に勝機はあるのか――。
 ガンダム・サーガ最新作、白熱のシリーズ第3弾!
                                     (裏表紙の紹介文より)

 「シャアの再来」ってシャアそのものじゃん、何しろ赤い機体で3倍速いんでしょ、「ノーマルスーツを着て下さい」ってララァに言われてたのに、声までそっくりなんて、トシ幾つだよ。……と思いつつ。ファーストの時点で20歳でしたよね、安彦さんは「27、8歳くらいのつもりで描いてる」とか仰ってましたけど。そしたら41歳くらいですか、心は折れてませんね~(笑)。偽名を使う必要性は今いち感じませんが、これも伝統芸なんでしょう。
 カーディアス・ビストは本当に死んでいました。《ネェル・アーガマ》の艦長はあまり有能ではない様子、叩き上げの副長がガタイの立派な女性、と言うのはなかなか素敵な設定です(笑)。フル・フロンタル一機の猛攻に耐えかねて、ダグザ中佐はオードリーを人質に使いました。オードリーの正体はミネバ・ラオ・ザビ、察しはついていましたが大きくなりましたねぇ。オードリーと言う可憐な名前に比べてどうしても字面の印象がいかついです。
 そのオードリーを救おうとバナージも≪ユニコーンガンダム≫で出撃、結局ネオ・ジオン残党軍に捕まってしまいました。これは伝統をぶち破る展開です。
 お互い捕まってしまった二人。どちらにいても居辛いのは一緒ですが、バナージはどうなるのか。取り込まれたりしないとは思いますが、次巻に続きます。…セイラさんはどうなってるのかな。