海賊王の帰還 暁の天使たち３ 茅田砂胡著 中央公論社C☆NOVELS 2002年

　ジャスミン・クーアとケリー・クーアが発見された。
　ジャスミンは治療方法が見つかるまでの冷凍睡眠、ケリーはそれにあわせての自身のクローン卵と記憶の保存設備の状態で。不老不死を実現させるこの方法をものにしようと、連邦政府が動き出す。だが肝心の部分が解明できず、ケリー復活の装置は動き出さない。ケリーの魂を自分の中に抱えているルウには、この復活騒ぎが許せなかった。研究のため小惑星帯の宇宙基地に運ばれた装置を丸ごと破壊しようとするが果たせず、仮死状態に陥ってしまう。ルウの異変を感じ取ったリィは基地へ向かい、当然シェラもお伴する。基地の中ではルウの中にいたケリーが蘇っていた。…

　主人公は誰なんだろう、って勢いでリィやシェラ以外の人が出張ってます。
　私は見たことないんですが、橋田壽賀子の脚本ってこんな雰囲気なのかな、と唐突に思ってしまいました。誰だったかが、橋田壽賀子ドラマって登場人物が今の状況を全て台詞で喋ってくれるからどこから見ても入り易いんだとか言ってたんですよね。「あの時あなたは○○したじゃない、だから私は××したのに、今さら△△だなんてあんまりだわ」ってな感じで。茅田さんの作品も長台詞で説明調で、ざくざく読めるもんなぁ。…けなしてるつもりはありませんので、決して誤解ありませんように；