読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

リリアとトレイズ Ⅲ・Ⅳ イクストーヴァの一番長い日〈上・下〉  時雨沢恵一著 メディアワークス電撃文庫 2006年

 『リリアとトレイズ』シリーズ二作目。
 ネタばれになってるかもな、すみません;

 冬休み、トレイズの国・イクストーヴァで過ごすことになったリリア。一晩大騒ぎすると言う大晦日を楽しみに母親・アリソンと向うが、飛行機のエンジンが片方止まったりバス道が雪崩で塞がったりと波乱含み。
 漸くトレイズの山荘に辿り着いたリリアとアリソン。すっかり疲れて爆睡するリリアを残して、アリソンは観光を楽しみに街中へ。トレイズがリリアと何の色気もない新年を迎えていた頃、女王フィオナとその夫・ベネディクトは王宮の離れで数名の暴漢に襲われていた。
 目的は暴漢のリーダー:クレア・リヒトーの、父親の仇討ちと王家の秘宝。だがフィオナには全く心当たりがない。
 逞しい女官が一人、わざと撃たれて離れを脱出、トレイズに危機を知らせる。トレイズは離れの自分の部屋の無線で救助を呼ぼうと思い付くが、無線は途中で切れてしまう。
 暴漢たちはフィオナとベネディクトを連れて国外逃亡を計る。離れは残った仲間によって、使用人共々爆破される筈だったが、寸前でリリアが捕まる。リリアが偶然トレイズのペンダントを預かっていたことから、リリアは王女と誤解され、やはり拉致されてしまう。
 別の件から誘拐犯を追っていたトラヴァス少佐は、飛行場で途中で切れた無線の内容を聞き、王宮の危機を察する。圧倒的な腕と装備でフィオナとベネディクトを助けるが、リリアが新たな人質となった。彼女を助けるため、女王フィオナ一人が取引場所へ向かう。
 フィオナに伝えられなかった宝とは何なのか。全ての片を付けるため、一行は飛行機で王家の谷深くへと飛ぶ。…

 …これを言っちゃうとおしまいなのかもしれませんが。
 …リリアってそんな魅力的な女の子かなぁ??
 トレイズが結構何でも出来るかっこいい存在なのでねぇ(ヘタレだけど・笑)。トレイズを止める辺りはなるほど、と思いましたが、暗いトロッコ道を行く所とかトレイズの部屋でのやりとりとか見てると、トレイズがそんなに想いをかけるほどの女の子かなぁと思えてしまう。こんな読み方しちゃ駄目なんですけどねぇ(笑)。
 『アリソン』のエピソード、イクストーヴァ王家暗殺の理由がようやく語られました。王家の秘宝や雪男との関連なんかはなるほど、ですね。『リリアとトレイズ』シリーズは次回で最後、トレイズはちゃんと自分の正体を明かしてプロポーズできるんでしょうか。