ロシア語通訳者・米原万里さんのエッセイ集。
以前読んだことがあるな、と言う話もありましたが、相変わらず面白かったです。
前々から米原さんの文章は、結構説明と言うか状況説明が長いな、と思うことがありました。ロシア(ソビエト)と言う日本人にあまり馴染みのない文化のエピソードを伝えようと思ったらそうなるんだろうな、と勝手に納得してたんですが、米原さん自身そういう「きちんとした日本語」にコンプレックスを抱いていたんですね~。
ロシアは革命までは死刑がなく流刑のみだったり、小国を支配するのにロシア人自身は出て行かなかったり、善人ほど残酷になったり。イデオロギー対立は実は宗教対立だったかもしれないと語ったり。
サフランの花は青紫色しかないと思ってたら、黄色も赤もあるんですね~。
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』の内容と、元ネタになったNHKのドキュメント番組(これは私は、米原さんが亡くなった時の追悼番組として見ました)のニュアンスが全然違った理由も分かりました。
晩年のエッセイはなかなか尖ったものが多くて、読んでるこちらも辛かったりしたんですが、この辺りの文章の方がやっぱり読み易かったです。…易きに流れちゃ駄目なんですけどね(苦笑;)。
以前読んだことがあるな、と言う話もありましたが、相変わらず面白かったです。
前々から米原さんの文章は、結構説明と言うか状況説明が長いな、と思うことがありました。ロシア(ソビエト)と言う日本人にあまり馴染みのない文化のエピソードを伝えようと思ったらそうなるんだろうな、と勝手に納得してたんですが、米原さん自身そういう「きちんとした日本語」にコンプレックスを抱いていたんですね~。
ロシアは革命までは死刑がなく流刑のみだったり、小国を支配するのにロシア人自身は出て行かなかったり、善人ほど残酷になったり。イデオロギー対立は実は宗教対立だったかもしれないと語ったり。
サフランの花は青紫色しかないと思ってたら、黄色も赤もあるんですね~。
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』の内容と、元ネタになったNHKのドキュメント番組(これは私は、米原さんが亡くなった時の追悼番組として見ました)のニュアンスが全然違った理由も分かりました。
晩年のエッセイはなかなか尖ったものが多くて、読んでるこちらも辛かったりしたんですが、この辺りの文章の方がやっぱり読み易かったです。…易きに流れちゃ駄目なんですけどね(苦笑;)。