読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

夏目友人帳 6巻  緑川ゆき著  白泉社花とゆめコミックス

 相変わらずまいさんにお借りしました、まいさんいつもありがとう♪
 
 『タカシの友人』
 ある日夏目は、廃屋の中で箱に閉じ込められていた子供を助ける。お化けのようなものに追いかけられているらしいその少年・石尾カイに、落とし物を届けるため小学校まで行ってみるが、カイはかえって夏目を追い払う有様。どうやら自分をつけ回しているのが夏目だと勘違いした模様。実際にカイを狙っていた小物妖怪を夏目とニャンコ先生で追い払って誤解は解けたものの、今度は夏目の前に妖祓い人・名取周一が現れる。名取は、カイは妖で、自分はカイを退治しに来たと言う。
 廃屋近辺には、その昔悪鬼たちを封じた井戸がある。蓋を開けさせようと妖たちを呼んでいる。小物妖怪ならともかく、カイなら封印を解いてしまうかもしれない。
 妖だとわかっても、夏目はカイを嫌いになれない。カイもそれを聞いてほっとした様子、誤って名取の罠にかかった夏目を見て、「名取を片付ける」とその場を飛び出す。
 名取とカイ、二人を捜す夏目。名取に状況を説明し、カイから手を引くよう説得する。だがカイは、名取と一緒にいる夏目を誤解、裏切られた寂しさから井戸の妖を解き放ってしまう。飢えた妖はカイを襲い、夏目は身を挺してカイを庇うが、結局誤解は解けないまま、カイは山へ帰る。

 短編二本、帽子を拾った子狐が夏目に会いに町へ降りてくる『特別編5 夏目観察帳』と
 レイコとヒノエの出会いを描いた『特別編6 レイコ懐古帳』

 読み切り、無表情な現国の教師に恋をした女子高生の話『まなびやの隅』収録。

 『夏目~』としては初の短期連載もの。「大切なもの」が増えていくことに戸惑う夏目。でも慣れていなくて、すれ違っても仲直りの仕方がわからない。水神のカイにしても、寂しいだけなのに、一緒にいたいだけなのに。「寂しい」ってのはこのシリーズの根底にずっと流れている気がします。神も妖も紙一重なのね~。
 でもきっと、カイとはまた会えるよね。夏目が諦めない限り、カイは振り向いてくれるでしょう。
 ちょこちょこ入るコミカルなシーンがやっぱり嬉しい。アニメではギャグがあまり生かされてない気がするんですが、「Q太郎」は著作権か何か引っ掛かったのかな(笑)。