読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

六とん2 蘇部健一著 講談社ノベルス 2005年

 おお、何時の間にやら図書館の書棚に並んでいるではないか!!!
 と言う訳で早速借りて来ました、よっ、待ってました!

 被害者は浜大介、容疑者は柳英三郎。莫大な保険金が掛けられていたことから、妻の浜陽子も怪しい。横浜国際総合競技場でサッカー観戦中に殺された大介は、右手でピッチを指差していた。これはダイイング・メッセージなのか、何を意味しているのか。…:『最後の事件』
    …いや、気付けよ;

 大病院の院長が毒殺された。三人の息子の誰かが毒を盛ったらしい。三人のうち犯人は誰か、ヒントはゴミ箱の中の三色パンの袋にあった。…:『三色パンの秘密』

 友人・下川の家を訪ねて行った日、下川の奥さんが殺された。丁度誕生日だった下川は、奥さんが用意してくれた寿司を、嫌いなイクラを残して食べていた所だったらしい。…『甘い罠』
    …すげー。写真で見る限り、全然分からない。

 とある深夜、楠恵子は恋敵の須藤彩香を殺してしまった。恵子は7階のベランダから隣のマンションの屋上へ飛び移って逃げるが、その時片足のハイヒールを落としてしまう。…:『午前一時のシンデレラ』

 近所に美味しいパン屋《アルヌール》が出来て、《ベーカリー笹倉》は潰れてしまった。街金に手を出したせいで最愛の妻・美沙恵を失い、金貸しに復讐を誓う笹倉。友人に睡眠薬を盛って時間の感覚を狂わせ、11時からしか販売しない《アルヌール》のカリーパンを自ら作ってアリバイ工作する。…:『行列のできるパン屋さん』
    …そんなに美味しいパンが作れるなら、どうしてベーカリーは潰れてしまったんだか。
 
 妻の浮気相手を、公園で思わず殺してしまった菱川。目撃者は誰もいないと思っていたのに、満員電車の中で「見たぞ」と囁かれる。幻聴か、それとも目撃者はいたのか。…『姿なき目撃者』

 プロの囲碁棋士を目指す柏原。対戦相手の鶴田に八百長を持ちかけて拒否され、弾みで鶴田を殺してしまう。アリバイとして用意したのは、近所の碁会所でその頃対戦されていた試合。その棋譜を見て、自分はその試合を見ていたと証言する。…:『読めない局面』
    …アニメでだったけど、『ヒカルの碁』見ててよかった(笑)。

 プロ野球選手の川本は手術を控えた少年から、「ホームランを打ってくれ」とねだられる。川本は元々、バントを得意とするバッター。優勝のかかった大切な試合でホームランを狙えるのか。…:『誓いのホームラン』
    …最後の一言が重いと言うか不謹慎と言うか(笑)。
 
 裏山にUFOが降りて来た。宇宙人は何の目的で来たのか、侵略か友好か。…:『地球最後の日?』
    …いいなぁ、ばかばかしくて(笑)。

 八年前に誘拐され殺された娘を助けるべく、タイムマシンで過去に飛ぶ大榎薫。タイムパラドックスを起こさないよう、妻や娘に名乗り出ることはできないし、当時の自分自身と会うことも厳禁。娘を殺した犯人を殺すことで何とか娘を救ったものの、大榎自身は服役する羽目になる。それでも満足して出所した大榎に、声を掛けてきた女がいた。…:『叶わぬ想い』
    …これ、最初オチがよくわからなくてもう一度読み返しました。…いいのかなぁ、大丈夫だった
    のかなぁ(笑)。

 売れないピアニストで作曲家の瀬能雅幸。折角出したアルバムも鳴かず飛ばず、契約も打ち切られてしまう。目の見えない少女から来た、テープに吹き込まれた唯一のファンレターには、雅幸の素晴らしい楽曲に感動したとの言葉が入っている。だがその曲は雅幸自身覚えがない。どうやらこのテープは3年後の世界から届いたらしい。3年後には自殺を考えていた少女を思い止まらせるような素晴らしい曲ができる筈なのに、雅幸にはまるでインスピレーションが湧かない。…:『きみがくれたメロディ』

 う~ん、一話目からココロをワシづかみされてしまったわ(笑)。最後には推理小説ではなくなってしまいましたね。でも面白かったからいいや(←こらこら・笑)。