ネタばれまでは行きませんが、結構中味書いてます、すみません;
「おれ」高見森は小学5年生。小さい頃から「やっちゃ駄目だ」と言われることを片っ端からやってきて怪我だらけ、父さんにも母さんにも呆れられている。父さんの転勤で、東京から北九州へ引っ越してきた。
社宅に住んでいることもあって、クラスメイトは父さんの会社の関係者ばかり。女の子みたいに可愛らしく大人の男の人が苦手な佐久間心、すごく美人だけどすごく気が強い十時あや、口が軽くて嫌なデブ土田冬馬。他には登校班が一緒の竹本さんちの五人兄弟、そしてパックと呼ばれる変なやつ。
転校初日、体育館の屋根に登って早速こっぴどく叱られた森。そこから社宅の屋根を見渡すと、ナスカの地上絵のような、しっぽのぐるぐる巻いた猿の絵が描いてあった。その絵は反対方向から見ても出てこない。屋根瓦の角度を上手く利用して描いてあるらしい。見えない猿の絵を信じてくれたあやたちと、反対側の角度を使ってハチドリの絵を描く森たち。その森を見込んで、中学生の葛城勝は暗号で森を呼び出し、近く転校する自分に代わってパックを守るリーダーになって欲しい、と頼んでくる。
パックは育児放棄された子供だった。仲の良かった叔父さんを頼って北九州まで来たものの、その叔父さんも亡くなり、そのまま一人で暮らしていると言う。団地中の子供たちの家を渡り歩いて食事や風呂に入り、泊まれる空き家や実のなる植物を熟知している。学校に行かなくても誰よりも頭がよく、子供たちの悩みを解決している。心の小さい頃の不思議や、竹本兄弟の名前へのコンプレックス、森の4年生の時の同級生・佐藤君との誤解がどうして起こったのかも解いてみせた。
葛城勝の転校が土田のお父さんのせいだと分かった森たちは、夜中部屋を抜け出しパックと協力して、酔っ払った土田のお父さんに幽霊騒ぎの悪戯を仕掛ける。その後、森は心が大人の男の人が怖い理由を教えて貰う。自分が小さい頃にあった誘拐騒ぎの真相も。…
社宅に住んでいることもあって、クラスメイトは父さんの会社の関係者ばかり。女の子みたいに可愛らしく大人の男の人が苦手な佐久間心、すごく美人だけどすごく気が強い十時あや、口が軽くて嫌なデブ土田冬馬。他には登校班が一緒の竹本さんちの五人兄弟、そしてパックと呼ばれる変なやつ。
転校初日、体育館の屋根に登って早速こっぴどく叱られた森。そこから社宅の屋根を見渡すと、ナスカの地上絵のような、しっぽのぐるぐる巻いた猿の絵が描いてあった。その絵は反対方向から見ても出てこない。屋根瓦の角度を上手く利用して描いてあるらしい。見えない猿の絵を信じてくれたあやたちと、反対側の角度を使ってハチドリの絵を描く森たち。その森を見込んで、中学生の葛城勝は暗号で森を呼び出し、近く転校する自分に代わってパックを守るリーダーになって欲しい、と頼んでくる。
パックは育児放棄された子供だった。仲の良かった叔父さんを頼って北九州まで来たものの、その叔父さんも亡くなり、そのまま一人で暮らしていると言う。団地中の子供たちの家を渡り歩いて食事や風呂に入り、泊まれる空き家や実のなる植物を熟知している。学校に行かなくても誰よりも頭がよく、子供たちの悩みを解決している。心の小さい頃の不思議や、竹本兄弟の名前へのコンプレックス、森の4年生の時の同級生・佐藤君との誤解がどうして起こったのかも解いてみせた。
葛城勝の転校が土田のお父さんのせいだと分かった森たちは、夜中部屋を抜け出しパックと協力して、酔っ払った土田のお父さんに幽霊騒ぎの悪戯を仕掛ける。その後、森は心が大人の男の人が怖い理由を教えて貰う。自分が小さい頃にあった誘拐騒ぎの真相も。…
なるほど、北九州の方言ってラムちゃんの喋り方に似てる(笑)。
加納さんらしいお話でしたね、主人公の造形がちょっと意外かな。あ、『てるてるあした』でも主人公は少しひねくれた女の子だったっけ。これだけ元気のいい男の子なら、お父さんは喜びそうな気もするんですが。うちの父なんか、全然腕白じゃなかった兄を歯痒く思っていたようですし。…まぁ程度にもよるか。
結構内容が盛り沢山詰め込まれた感じ。続編出そうな作りですね、パックのその後とか気になるし。このお話なら子供が読んでも大丈夫かな(笑)。
あとがきで作者本人が書いていた「間に合わないと意味がない」ってのは、講談社の名物編集長・宇山さんがお亡くなりになったことを指しているんでしょうか。ただの読者でしかない私でさえ聞いたことがある名前、さぞかし慕われていたんだろうなぁ。…と内容に関係のないことを思ってしまいました。
加納さんらしいお話でしたね、主人公の造形がちょっと意外かな。あ、『てるてるあした』でも主人公は少しひねくれた女の子だったっけ。これだけ元気のいい男の子なら、お父さんは喜びそうな気もするんですが。うちの父なんか、全然腕白じゃなかった兄を歯痒く思っていたようですし。…まぁ程度にもよるか。
結構内容が盛り沢山詰め込まれた感じ。続編出そうな作りですね、パックのその後とか気になるし。このお話なら子供が読んでも大丈夫かな(笑)。
あとがきで作者本人が書いていた「間に合わないと意味がない」ってのは、講談社の名物編集長・宇山さんがお亡くなりになったことを指しているんでしょうか。ただの読者でしかない私でさえ聞いたことがある名前、さぞかし慕われていたんだろうなぁ。…と内容に関係のないことを思ってしまいました。